日本は世界で2番目に狙われている
「1位のアメリカを100としたら、2位の日本は50くらい」――。パロアルトネットワークスで、Unit42スレッドインテリジェンスアナリストを務める林薫氏は、2018年に同社が検知した脅威の数について、このように紹介した。
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| 国・地域別の脅威数ランキング。業界別では、ITなどのハイテク産業がトップだった |
ランサムウェアと仮想通貨採掘攻撃の関係は?
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| 中央部の2018年1月に注目。劇的に攻撃がシフトしている |
ただし、仮想通貨関連の攻撃がなくなるわけではない。リソースを奪われても「ユーザーはせいぜいPCが遅いと感じるくらい」(林氏)と、気づかれにくいため、利益が長期的には高くなりやすいからだ。林氏は「多額の仮想通貨を用意する取引所が世界中で整備されてきており、まだまだ魅力的な要素がたくさんある。マイニング目的の攻撃や取引所を狙った攻撃は継続するだろう」と話した。
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| 仮想通貨を取引所などから盗むための、認証情報を狙った攻撃も増えるという |