北海道岩見沢市とシスコシステムズは2018年12月19日、ICT活用による「市民生活の向上」と「地域活性化」を目指したスマートシティプロジェクトの開始に向けて協業すると発表した。
岩見沢市は、市民の新たなコミュニケーション基盤に「Cisco Webex Teams」を活用することにより市民サービスの向上、教育現場での活用、産業間でのナレッジシェアをはじめとする福祉サービスや安心/安全なまちづくりを推進。シスコは「Cisco Webex シリーズ」の提供と、新しい産業創生に向けたスマートシティのノウハウの提供等を目指すとしている。
今回の協業では社会実装プランの第一弾として、教育、医療/福祉、産業の分野からICTを活用したまちづくりの協業を開始する。
教育に関しては岩見沢市立陵高等学校が、教育者と学習者が安全なコラボレーション空間でつながり、授業を行ったり、コミュニティを作ることを目的とするシスコの「デジタル スクール ネットワーク」プログラムに参加している。学生間交流や教員同士のコミュニティづくりのほか、教職員の「働き方改革」や日常のコミュニケーションのために発生する移動コスト、ロスタイムの削減などにも寄与するという。
医療/福祉の分野では、Cisco Webex Teamsを市役所や市立総合病院などの施設に実装し、遠隔手話の提供等を促進し、市民サービスの向上を目指す。
また、産業の活性化については、農業従事者同士の情報交換や後継者育成の一環としてe-Learningを通じた勉強会などを開催する予定だ。
このほかにも、防災交通インフラの整備や観光分野への展開も検討しているという。