日本ユニシスは2020年6月26日、工場向けの回転機械不具合予兆検知サービス「VibSign（ビブサイン)」を提供開始すると発表した。これは、ポンプやモーターなど回転機械の保全と障害発生による設備停止の損失を防止するサービス。

昨今、製造業では工場の回転機械の停止による損失防止策として機械や設備を定期的に保全する、時間基準保全（TBM:Time Based Maintenance）の需要が高まっている。加えて、事後保全においては設備の状態に応じて対象の保全部品を調達し、障害発生前に計画的な保全を可能とする状態基準保全（CBM：Condition Based Maintenance）の実現ニーズが高まっている。

「VibSign」は、センサーにより回転機械の加速度の時間推移を可視化する。同時に、振動や音響などの波形データをリアルタイムに処理する沖電気工業(OKI)の波形解析ソフトウェア「ForeWave」により正常・異常を自動判定。故障を予兆し、 保全と障害による設備停止で損失を防止することで、これらを実現する。

「VibSign（ビブサイン)」の仕組み

今後、日本ユニシスはVibSignについて、機能拡充やパートナー獲得を進めながら売上100億円を目指すという。