ジュニパーネットワークスは2019年4月16日、クラウドベースのSD-WAN「Contrail SD-WAN as a Service」の提供を開始すると発表した。
クラウド配信モデルのシンプルさと、同社のSDNコントローラー「Contrail」による集中型オーケストレーションの組み合わせにより、分散化が進む企業の業務環境の構築・運用を簡素化できるだけではなく、ネットワークの自動化、セキュリティ、ITの分析とAIの活用など、様々な先進テクノロジーの恩恵を受けられるとしている。
SD-WAN機能については、エッジCPEと集中型WANハブでのインターネットブレイクアウトや、ハブ&スポーク型/パーシャルメッシュ型/ダイナミックフルメッシュ型のトポロジーをサポートしている。大規模なマルチテナントでの導入も可能だという。
WANインフラに加えて、ブランチ向けのLANやセキュリティを一元管理できるのも特徴だ。同社のイーサネットスイッチ「EXシリーズ」を、CPEの「NFXシリーズ」またはサービスゲートウェイの「SRXシリーズ」に接続することで、スイッチのポリシー設定とプロビジョニング、NFX/SRXシリーズの次世代ファイアウォール機能を集中管理できる。さらに、セキュリティに関しては、Zscalerのクラウドセキュリティとも統合され、ニーズに応じたセキュリティ管理の方法を選べるという。
ジュニパーが買収したミストシステムズのクラウド型Wi-Fiも、新しいContrailの管理インターフェースに統合される。ミストのクラウド型Wi-FiはAIの活用が特徴で、統合によってWi-Fi、WAN、LAN、セキュリティの運用とアナリティクスのデータを一元的に可視化できるようになったという。