同志社大がシスコの多要素認証を教職員・学生約3万人に全面導入

シスコシステムズと同志社大学は2023年2月22日、シスコのセキュリティソリューション「Cisco Umbrella」「Cisco Secure Workload」「Cisco Secure Access by Duo」を採用し、稼働を開始したと発表した。

同志社大学では、今出川校地(京都市上京区)と京田辺校地(京田辺市)の2校地5キャンパスに、大学・大学院合わせて約2万8000 人の学生が学び、約3300人の教職員が勤務している。新型コロナウイルスの感染拡大にともない、2020年にオンライン講義を開始。教職員に在宅勤務の環境が構築された。

大学における働き方や学び方の変化に伴い、増大するサイバー攻撃への脅威やセキュリティへの不安が増大。オンプレミスアプリケーションに加えてクラウドサービスも活用するハイブリッドクラウド環境へ移行するうえで、適切なセキュリティ対策や、不正アクセスによる被害を防ぐための多要素認証ツールが不可欠となった。

今回導入した「Cisco Umbrella」はクラウドベースのセキュアDNSで、同大学の教職員および学生の全ユーザーが利用可能。学内からの通信はDNSサーバーとCisco Umbrellaを連携させ、また在宅勤務で利用するPCには「Umbrella Roaming Client」をインストールすることで、学内外を問わずセキュリティを向上させた。

Cisco Secure Access by Duoの利用イメージ(シスコシステムズのWebサイトより)

Cisco Secure Access by Duoの利用イメージ(シスコシステムズのWebサイトより)

多要素認証ツールの「Cisco Secure Access by Duo」は、他社製品との連携が可能であることなどが採用の決め手となった。日本の大学で教職員および学生全員を対象としたライセンス契約では最大規模という。プッシュ型の認証を採用することで利用者の負担を軽減し、VPN接続やサーバーへの管理者ログインにも導入している。

「Cisco Secure Workload」は、マイクロセグメンテーションにより、クラウドとアプリケーションのワークロードを保護するもの。同志社大学は、国内の大学において初めての導入となった。

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