クアルコムは2021年8月17日、5GおよびAI対応ドローンプラットフォーム「Qualcomm Flight RB5 5G Platform」とリファレンス・デザインを発表した。同プラットフォームは多くの複雑な技術をドローンシステムに統合し、映画、エンターテインメント、セキュリティ、緊急対応、配送、防衛、検査、マッピングなどの分野で進化するアプリケーションや新しいユースケースをサポートし、ドローン業界に最先端の能力を提供するとしている。
AIロボティクス向け新SoC「Qualcomm QRB5165プロセッサー」を搭載する
Qualcomm Flight RB5 5G Platformは、AIロボティクス向けにカスタム化された新SoC「Qualcomm QRB5165プロセッサー」を搭載。ヘテロジニアスコンピューティングによる自律飛行ドローンを可能にするエッジでのAI・機械学習のための電力効率の良い推論機能を提供する。
また、8K30および4K120のカメラ機能や、Qualcomm Secure Processing Unitによる高いセキュリティ機能等も備える。
Qualcomm Flight RB5 5G Platformの特徴・機能
通信機能に関しては、5GとWi-Fi 6により、ドローンで重要な目視見通し外(BVLOS:beyond visual line-of-sight)の飛行能力を向上。より安全で信頼性の高い飛行をサポートするとしている。
クアルコムは米ベライゾンと協業し、同社の5GネットワークにおいてQualcomm Flight RB5 5G Platformのネットワーク試験を実施する。5Gミリ波対応のプラットフォームをVerizon Thingspace Marketplaceから提供する予定だ。
Qualcomm Flight RB5 5GドローンリファレンスデザインはModalAI社を通じて先行販売されており、Qualcomm Flight RB5 5G開発キットは2021年第4四半期に提供を開始する。