6GやXRをデモを通じてアピール、ドコモがMWCブースをオンライン公開

NTTドコモは2023年3月1日、「MWC Barcelona 2023」のドコモブースを日本の報道機関向けに紹介するオンラインプレスツアーを開催した。

今回、ドコモは「6G」「XR」「Open RAN」という3つのテーマで展示を行っている。

6Gのブースで目を引くのは、新たな提供価値としてドコモが注力している「人間拡張基盤」だ。

人間拡張とは、脳や身体の情報をネットワークに接続することで人間の感覚を拡張するというもの。6Gの特徴の1つである超低遅延により、ネットワークの通信速度が神経の反応速度を超えるため、実現可能になるという。ドコモでは、「身体のユビキタス化」「スキルの共有」「感情の伝達」「五感の共有」「テレパシー・テレキネシス」を人間拡張として目指している。

ブースでは五感の1つ、触覚の共有のデモが行われている。ジッパーやベルト、タイルなどの感触が、ボール型のデバイスを通じて手に伝わるというものだ。ざらざら、つるつるといった手触りを共有することができる。

触覚を共有するデモの様子

触覚を共有するデモの様子

XRのブースでは、昨年10月にドコモの100%子会社として設立されたNTTコノキューが「XR World」を出展している。

XR Worldは、スマートフォンやPCから手軽に楽しめるブラウザベースのメタバースだ。来場者はアバターやニックネームを決めた後、メタバースを体験することができる。空間内では他のアバターとコミュニケーションしたり、ゴジラや同シリーズに登場する怪獣を間近に見ることが可能だ。ブースにも巨大なゴジラが設置されており、外国人来場者の人気を集めているという。

アバターを使って空間内を動き回ることができる

アバターを使って空間内を動き回ることができる

また、現実空間上に仮想の視覚情報を重ねて映し出すことで、現実世界を拡張するMRに関するデモも行われている。

仮想の視覚情報に用いられているのが、ポリメトリックビデオという技術。リアルな人やモノを複数のカメラで撮影・処理することで、3DCG化することができる。MRグラスを装着すると、前や後ろ、上や下など様々な角度から見ることも可能だ。

3DCG化した猫がMRグラス越しに映し出される

3DCG化した猫がMRグラス越しに映し出される

今回は猫を3DCG化しており、MRグラス越しに床や棚の上を動き回っているかのように見える。手を動かすと、エサをあげたり、体を持ち上げることもできるという。

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