NTTドコモら、東京オリパラの3会場で「TOKYO 2020 5G PROJECT」

NTTとNTTドコモは2021年7月1日、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会が主催する、5Gを活用した新たなスポーツ観戦体験を提供するプロジェクト「TOKYO2020 5G PROJECT」への協力を発表した。同プロジェクトにはインテルも協力し、3つの競技会場で実施される。

TOKYO2020 5G PROJECTは、5G通信を活用した新しいスポーツ観戦体験を、対象となる会場に訪れた観客あるいは大会関係者に向けて提供するもの。5G通信の高速大容量の性能を活かした超高解像度映像および同時多地点映像のライブストリーミング、さらには、低遅延の性能を活かしたAR(拡張現実)観戦体験の提供など、東京2020大会を画期的な手法で楽しめる3つの施策を実施する予定という。

洋上ワイドビジョンのイメージ図(NTT発表資料)
洋上ワイドビジョンのイメージ図(NTT発表資料)

1つは「5G x Kirari!によるセーリング競技の新観戦体験」。これまで防波堤から双眼鏡を使って観戦していたセーリング競技について、あたかもクルーズ船の特等席からレースを観戦しているような、リアルを超える革新的な観戦スタイルを提供する。セーリング競技会場(江ノ島)内の海上に50m級のワイドビジョンを浮かべ、横12K解像度の大容量映像を、5G通信により遅延することなく無線伝送する。

また、江ノ島会場から離れた東京ビックサイト(メインプレスセンター)へも同様の映像を伝送し、行動制限を課せられているメディア関係者へ現地に近い臨場感と一体感を届ける。

メインプレスセンターに設置するワイドビジョンのイメージ図(NTT発表資料)
メインプレスセンターに設置するワイドビジョンのイメージ図(NTT発表資料)

これらの実現には、複数台の4Kカメラをボートやドローンに搭載し安定的に撮影・伝送するための5G技術と、NTT研究所が開発した「超高臨場感通信技術Kirari!」「超ワイド映像合成技術」「高臨場メディア同期技術Advanced MMT」などの最先端通信技術を活用しているという。

2つめは「5G×AR による水泳競技の新観戦体験」。会場で競技観戦者がAR デバイスを装着すると、目の前で行われている競技に重なるように、選手紹介やタイムなどの競技データが表示される。

3つめは「5G×マルチLIVE中継によるゴルフ競技の新観戦体験」。5G通信の高速大容量と低遅延の性能を活かし、離れた場所で行われている複数の競技映像を手元のデバイスでユーザーが選択して楽しめるようにする。他ホールでの複数の競技映像や、参加選手のスコアなど詳細な競技データの大容量データを5G通信で伝送する。

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