NECは2019年8月29日、ラグビーワールドカップ2019の会場の1つである東京スタジアムに、「次世代の業務用無線システム」を試験提供すると発表した。LTE技術と従来型の業務用無線を組み合わせたシステムで、大会運営に携わる職員間のコミュニケーション基盤として使われる。
主な特徴としては、半径10~30kmの広域エリアをカバーする大ゾーン方式、バックホール回線の切断時への対応、自営網のため公衆網の輻輳時も安定的に通信できることなどが挙げられるという。従来型の業務用無線で提供している1:1や1:nの無線通話に加えて、画像や映像、位置情報などデータ通信を用いたアプリケーションも利用できる。
大会期間中は、関係者がグループ通話やPush to Talk機能を活用。その実現可能性を検証するとしている。
「次世代の業務用無線」の主な特徴