“空飛ぶ基地局”HAPSの試験サービスを8月開始、ソフトバンクが準備状況を発表

ソフトバンクは2026年7月23日、HAPS(成層圏通信プラットフォーム)の試験サービスを8月に開始すると発表した。

HAPSは、高度約20kmの成層圏を飛ぶ無人航空機を「空飛ぶ基地局」として使う通信システムだ。ソフトバンクは、気球・飛行船のようにヘリウムガス等の浮遊ガスを使って浮上するLTA(軽質空気)型機体を開発する米Sceye社と連携(参考記事)。同社製の機体による飛行試験や通信試験等を進めてきた。

HAPSの概要

HAPSによる通信サービス提供のイメージ

ソフトバンク 技術統括 プロダクトR&D本部 ユビキタスネットワーク企画統括部 統括部長の上村征幸氏は、2026年7月23日に開催したオンライン説明会で、その準備状況を説明。8月の試験サービスに向けて「準備万端」であると強調した。

ソフトバンク 技術統括 プロダクトR&D本部 ユビキタスネットワーク企画統括部 統括部長の上村征幸氏

ソフトバンク 技術統括 プロダクトR&D本部 ユビキタスネットワーク企画統括部 統括部長の上村征幸氏

1万kmの飛行、88時間超の定点滞空に成功

飛行技術を確認するテストフライトは今年3月、Sceye社が本拠を置く米国で実施した。米国ニューメキシコ州のロズウェルからブラジル・ナタール沖まで、12日間以上、約1万kmを飛行した。

ソフトバンクはHAPSの主要用途として、災害発生時に被災エリアへ通信サービスを提供することを想定しており、その場合、同じ場所に滞空し続ける「定点保持」技術が重要になる。今回のテストフライトでは、誤差1km以内で88時間以上の定点滞空にも成功している。

今年3月に行ったテストフライト

今年3月に行ったテストフライトでは1万km以上を飛行

また、日中は太陽光発電を行い、バッテリーに貯めた電力で夜間運用する自己完結型の電力サイクルも確認した。

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