大和ハウス工業は「現場の無人化・省人化」をキーワードに建設DXプロジェクトを推進しているが、インターネットイニシアティブ(IIJ)はDXパートナーとして同プロジェクトをサポートすると2022年8月24日に発表した。
その最初の取り組みとして、建設工事の現場確認をリモートで実施する遠隔臨場のシステムを共同開発し、全施工現場への本格導入を開始する。
IIJは、建設現場のデータを送信するための通信ゲートウェイを収納した「デジコンBOX」を開発。デジコンBOXに接続した360度全方位で撮影可能な魚眼カメラや光学36倍ズームカメラの映像は全国12カ所にある「スマートコントロールセンター」へ送信され、複数の施工現場の遠隔モニタリングが行える。これにより移動負担削減や業務効率向上が可能となり、あわせて工程管理や安全管理の高度化も図れるという。
デジコンBOXのサイズは厚さ16.5cm、約30cm四方で、防水・防塵に対応。カメラのほか、ビーコンや環境センサー(温度、気圧、紫外線、CO2、騒音など)を接続し、データを取得・記録したり、業務と連動したりすることも可能となっている。