渋谷データカウント（SDKI）は2021年12月24日、水中無線通信市場のレポートを発表した。それによると、2022年に49.8億米ドルの市場価値から、2031年までに193.6億米ドルに達し、2022－2031年の予測期間中に18.5％のCAGR（年間平均成長率）で拡大していく見込み。

水中無線通信市場の概況

SDKIによれば、2022-2031年の主要なプレイヤーはカナダおよび米国で、水中監視を目的としたいくつかの業界で大規模な採用が見込めるからだという。また、ヨーロッパ市場において防衛産業による国境警備を目的として大幅に成長が見込めるとした。

産業視点ではオフショア石油・ガス産業の成長に伴い、水環境の汚染の監視、海底からのデータの収集、新しい物体の検出、および船間のデータの送信が重要になる。現在これらのユースケースはケーブルで行われており、コストや耐久性に課題があるため、これらの克服に無線が期待されているとした。