特に高速化などを目的として、最近では水中を透過する可視光を使用した光無線通信技術に関する研究が進んでいる。光は電波よりも直進性が高いため、通信を確立・維持するためには送信機の光を受信機が常に受信できるように、常にお互いを追尾し合って、位置や向きを調整し続けるトラッキング技術が最も重要な要素の一つになる。
一般的な可視光無線通信とOCCによる可視光無線通信の概略図
さらに、送信側もレーザー光よりもビーム幅が広い拡散光を発する光源を採用し、トラッキング用カメラで捕捉しやすくすることで、同時に複数の通信対象を捕捉・追尾して、1対多接続の通信を実現する手法を新たに開発したとしている。