ソフトバンクは2026年9月17日に記者説明会を開催し、HAPS(成層圏通信プラットフォーム)に関する取り組みについて紹介した。
HAPSとは、高度約20kmの成層圏を滞空する無人航空機を「空飛ぶ基地局」として使用する通信システムだ。ソフトバンクは米Sceye社と協業し、飛行船や気球のようにヘリウムなどのガスの浮力を利用して飛行するLTA型(軽質空気)の機体による飛行試験を進めてきた。
今年8月には、日本上空を飛行するHAPSによる通信試験に成功。米ニューメキシコ州を出発した機体は、太平洋上空を13日間、1万5000km以上飛行して高知県室戸市に到達。米国への帰路を含む全行程では、30日間で約3万kmを飛行したという。技術統括 プロダクトR&D本部 ユビキタスネットワーク企画統括部 統括部長の上村征幸氏は、「控えめに言っても大成功だった」と振り返った。

室戸市周辺では、HAPSと地上のスマートフォンとの双方向通信試験も実施した。HAPSに搭載した4G/LTE相当の基地局を、地上ゲートウェイを介してソフトバンクのコアネットワークに接続。WebブラウジングやYouTubeの視聴、Zoomによるビデオ会議に加え、118番(海上保安庁)への緊急通報を行えることも確認した。
