ヒューレット・パッカード エンタープライズ(以下、HPE)は2026年4月15日、包括的なセキュリティイノベーションに関する記者説明会を開催した。AI活用の拡大と分散環境への対応が求められる中、クラウドからコア、エッジまで一貫した保護を実現する新ソリューション群を発表した。

日本ヒューレット・パッカード 執行役員 HPE Networking事業統括本部 副事業統括本部長の石田浩之氏は、2025年7月のジュニパーネットワークス買収完了を経て、2026年1月から日本でも営業体制の統合を本格化させていると説明。HPE Aruba NetworkingとHPE Juniper Networkingの製品を組み合わせ、小規模拠点から大規模データセンター、リモートアクセスまで一気通貫で提供できる体制が整ったと強調し、次の3つの製品を紹介した。
1つは、旧ジュニパーの次世代ファイアウォール「HPE Juniper Networking SRX Series Firewall」だ。キャリアグレードNATや10Gbps以上の高パフォーマンスが求められる環境に対応する製品で、石田氏は「通信事業者、社会インフラ系、官公庁、エンタープライズまで幅広く使っていただいている。小規模拠点から大規模なデータセンターの入口まで対応できる」と採用領域の広さを示した。
2つめは、旧Aruba由来の「HPE Aruba Networking EdgeConnect SD-WAN」だ。多拠点のネットワーク設定・運用からポリシー管理までを一元的に行えるSD-WAN製品で、例えば通信・OA機器系商社の約40拠点で稼働しているという。「多拠点になるほど運用管理や共通ポリシー設定は難しくなるが、EdgeConnect SD-WANで簡単に運用管理ができる」(石田氏)
3つめは、CASB(Cloud Access Security Broker)、SWG(Secure Web Gateway)といったセキュリティ機能をクラウド経由で提供するSSE(Security Service Edge)製品の「HPE Aruba Networking SSE」。VPNからゼロトラストモデルへの移行を支援するもので、大手鉄鋼建材商社がPoC環境から1000ライセンス超の本番環境へ移行した事例を挙げ、石田氏は「昨今、VPNから脱却しようという話は非常に多い」と説明した。
