アンリツ、クアルコムと5G NR SA上り通信のデータ圧縮機能を共同実証

アンリツは2026年6月29日、米Qualcomm Technologies(クアルコム)と共同で、5G NR SAの上り通信におけるデータ圧縮機能「アップリンクデータ圧縮(UDC)」の検証に成功したと発表した。

アンリツとQualcommの協業を示すイメージ。左側にアンリツの5G NRモバイルテストプラットフォーム、右側にスマートフォンを操作する手が配置され、「Uplink Data Compression」「3GPP RAN5 Testcases Verification」「Rel-17 5G NR Standalone」と記されている。

今回検証したのは、3GPP Release 17で導入されたUDCに関する3GPP RAN5の試験項目。UDCは、モバイル端末から5Gネットワークへ送信するデータを端末側で圧縮し、ネットワークに送出されるデータ量を抑える技術である。限られた周波数資源の有効活用や、実環境におけるデータ転送効率の向上が期待されるという。

従来、上り通信ではIPヘッダやトランスポート層ヘッダなどのオーバーヘッドを削減するため、Robust Header Compression(ROHC)などのヘッダ圧縮技術が用いられてきた。これに対しUDCは、ヘッダに限らず送信データ全体に含まれる冗長なデータを圧縮することで、上り通信のデータ量削減を図る点が特徴となる。

検証にはアンリツの5G NRモバイルテストプラットフォーム「ME7834NR」を使用し、「Qualcomm X105 5G Modem-RF System」を搭載したモバイル端末のUDC機能を評価した。試験項目は3GPPの技術仕様「TS 38.523-1」で定義され、「TS 38.323」の主要要件と整合している。アンリツは、これらの試験項目を3GPP RAN5に提出した。

アンリツは今回の協業により、UDCの適合性および相互接続性の検証を支援し、3GPP Release 17に準拠したUDC機能の商用化を後押しするとしている。

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