インターネットイニシアティブ(IIJ)は2026年8月27日、1枚のSIMでNTTドコモ網とKDDI網を切り替えて利用できる「IIJマルチプロファイルSIM 2.0」の提供を開始した。
1枚の物理SIMにNTTドコモ網とKDDI網の通信プロファイルを格納し、SIMスロットが1つしかないIoT機器でも2キャリアによる回線冗長化を可能にする。2025年9月に開発を発表していた(参考記事)が、このほど製品化し、製造業や自治体、インフラ・設備管理、決済端末など、通信の可用性が求められる用途を想定する。
回線の切り替え条件はデバイス側で設定でき、死活監視や電波強度を基に利用するキャリアを変更できる。インターネットを経由しない閉域接続にも対応する。
また、NTTドコモ網とKDDI網の契約データ容量をキャリア横断で合算・共有できるパケットシェアに対応。どちらの回線を利用しても同一の料金体系を適用する。
対応するIoTルーターやゲートウェイは、IDY、アムニモ、インターフェース、コネクシオ、ザイン・モバイルテック、センチュリー・システムズ、富士ソフトの7社が提供済み。今後、アットマークテクノ、NECマグナスコミュニケーションズ、サン電子、マイクロリサーチの4社が対応を予定している。
同ソリューションの先行事例として、駐車場設備機器を手掛けるアイテックに採用されたことも発表した。精算機や監視カメラと管理センターを結ぶモバイル回線を2キャリア化し、通信障害による決済や遠隔監視の停止リスクを低減するという。
