京都大学情報学研究科 原田博司教授の研究グループは2026年9月28日、VHF帯(170MHz帯および220MHz帯)を利用する狭帯域IoT通信システム(VHF-IoT)として、無線通信規格「Wi-SUN FAN」に準拠した、10kmを超える長距離伝送が期待できる無線通信システムを開発したと発表した。
同システムは、400kHzの占有帯域幅で600kbit/s、1200kHzでは2400kbit/sの高速伝送を実現できるという。今回は400kHzの占有帯域幅を用い、飛行中のドローンからHD(1280×720画素)、10fpsのライブカメラ映像伝送を実施した。また、高効率な映像圧縮に加え、複数の映像パケットを効率的に伝送する「パケットアグリゲーション」と、重要な画像フレームを高品質・高効率に伝送する独自の通信制御技術を開発し、限られた通信速度でも安定したライブ映像伝送を実現した。

VHF帯の電波伝搬特性を活かすことにより、公共・公益性の⾼い機関等が利⽤する⾃営通信網として、携帯電話網が利⽤できない⼭間部や災害時などにおける広域IoT通信への活⽤が期待される。今回の伝送距離は約50mだったが、今後はVHF帯の⻑距離伝送特性を活かし、数km規模の伝送距離を視野に⼊れ、⾶⾏⾼度、伝送距離、地形、遮蔽物などの条件を変化させた実環境でのドローン⾶⾏・映像伝送試験を進めていくとしている。
