ローカル5Gの低遅延は「有線と10ms差」、第3回合同検証会レポート(前編)

マルチベンダー構成でシステムを構築・運用できるようにすることで、ローカル5Gの普及を推し進める――。これを目的として2022年7月に、会員5社による第1回ローカル5G合同検証会が行われた(参考記事)。翌年の第2回は参加団体・企業が15に増加。検証内容も、5Gコアネットワーク(5GC)と基地局、端末の相互接続性に加えて、アプリケーションやセキュリティ対策ツールとの連携も含めた実践的な内容へと広がった(参考記事)。

そして今回、NEC玉川事業場(神奈川県川崎市)の一画で行われた第3回合同検証会は、工場内環境を想定した低遅延通信や、多端末接続、アバターロボットの遠隔制御、放送業向けの高信頼映像伝送など実際のユースケースを強く意識した検証が行われた。

東京大学、FLARE SYSTEMS、日本アンテナらが行ったアバターロボットの制御デモ

東京大学、FLARE SYSTEMS、日本アンテナらが行ったアバターロボット制御のデモ。
ローカル5G通信に対応したavatarinの「newme」を使用した

検証に参加、および検証用デバイス等を提供・出展した企業・団体は約20。NEC、NTT東日本、iD、日本アンテナ、東芝インフラシステムズ、トレンドマイクロ、CTOne、FLARE SYSTEMS、エイビット、AGC、東京大学、インフォシティ、東陽テクニカ、デロイト トーマツ サイバー、OCC、stu、avatarin、サイレックス・テクノロジー、NECマグナスコミュニケーションズらが参加したほか、2023年にローカル5Gでの利用が可能になったiPhoneや京セラ製端末も検証で使用した。

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