NTT東日本は2023年11月13日、同社のマネージド・ローカル5Gサービス「ギガらく5G」において、既存LAN環境へ円滑にローカル5Gを導入可能にするための新機能を提供開始すると発表した。
今回追加する機能は、基本機能「DNN」「静的・動的IPアドレス選択」「アウトドアRUの対応周波数拡大」と、オプション機能「DNN追加」。ギガらく5Gを利用するユーザーのなかで、特に現場実装を見据えた本格的な導入を目指すユーザーからの要望が多かった機能だという。
DNN(Data Network Name)は、無線通信やモバイル通信において使用される論理的なデータ通信ネットワークごとの識別子のこと。1契約あたり1DNNを提供することにより、個別に任意のDNNが設定できる。無線ネットワークを論理的に分割することで、より柔軟なネットワーク管理やデータ通信が可能となる。
また、オプションの「DNN追加」機能によりDNNの追加が可能だ。DNNごとに通信の優先度も設定できる。
基本機能の2つめの静的・動的IPアドレス選択は、DNNごとに静的または動的なIPアドレスの選択を可能にする機能だ。
3つめの基本機能であるアウトドアRUの周波数拡大は、屋外設置型RU(Radio Unit)の対応周波数を4.8~4.9GHzから、4.6~4.9GHzに拡大するもの。4.6~4.8GHzは屋内利用のみの周波数帯で、屋内において電波干渉リスクを避けた柔軟な置局設計が可能になるとしている。
基本機能については追加料金は発生しない。オプション機能であるDNN追加の料金は、1DNNあたり月額1万1000円(税込み)。