コネクタやスイッチなどの電子部品を製造するSMKが、「ワイヤレスジャパン × WTP 2023」併催の「運輸安全・物流DX EXPO 2023」に出展。無線通信やセンシング技術を生かした物流業界向けソリューションを紹介している。
「Milweb」は同社が独自開発した小型のミリ波センサー。3種類のアルゴリズムを用意し、接近検知アラートや倉庫などの混雑把握、セキュリティなど、様々な用途に導入できるという。中心周波数は24GHz、60GHz、79GHz。インターフェースはUSBとUARTをサポートする。
スタートアップ企業と共創し開発したのが測距機能付きカメラモジュールだ。CMOSカメラにドットプロジェクターを組み合わせ、安価に2Dイメージと距離情報の取得が可能だという。これを物流センター等のバース(荷物の積み下ろし場所)に設置し、トラック荷台の積載状況の把握に利用しようとしているという。
また、独自プロトコルによる通信デバイスも提供する。Sigfoxなどと同様のサブギガ帯(920MHz帯)を利用するためWi-FiやLTEなどの影響を受けず、屋内外にプライベートネットワークを構築できる。物流業界向けに照明管理や輸送資材の位置管理などの利用を提案しているが、他の業界でも様々に応用可能だろう。
そのほか、金属の影響を受けにくい小型・薄型のNFCアンテナや、音・振動による故障予知・予測技術など、睡眠時無呼吸症候群のリスク管理技術など、ユニークなソリューションを数々展示。高い技術力を伺わせた。