WOWOWコミュニケーションズが「テレロボ」導入、社内研修・管理業務をリモート化

ビデオ会議機能を備え、遠隔からリモート操作も可能なテレプレゼンスアバターロボット(テレロボ)を販売するiPresenceは2022年1月19日、WOWOWコミュニケーションズがテレロボの本格運用を開始したことを発表した。

iPresenceが取り扱うテレロボは、iPad等のタブレット端末を取り付けてビデオ通話・会議を行いながら、遠隔から向きを変えたり、ラジコンのように移動させたりできる複数機種がある。WOWOWコミュニケーションズは卓上型の「kubi」と、自走式の「Double3」を2021年4月にコンタクトセンター部門へ試験導入。本社を含めた4拠点での実証実験の後、本格運用を始めた。

kubiを活用した研修。講師が遠隔からKubiに接続して参加する
kubiを活用した研修。講師が遠隔からKubiに接続して参加する

導入したテレロボは社内研修と、管理者のマネジメント業務に活用している。

横浜で行う社内研修に、札幌にいる講師がリモートから参加。受講者の目の前にあるkubiを講師がリモート操作して講義を行う。受講者からは、「首を振って自分のことを見てくれている感覚があり、リアルの講師よりも身近にいる感じがした」などの声があり、従来のビデオ会議を用いた研修と比べて社員の満足度も高かったという。

このほか、テレワークを行う管理者は日々の業務にもテレロボを活用する。

新型コロナウイルスの感染拡大以降、コンタクトセンター部門でもテレワーク対応が急務となった。管理者は従来、応対に関するオペレータへの評価や指導を対面で行っていたが、テレワークを開始してからは、拠点内にあるkubiやDouble3にアクセスして、自宅や他拠点にいながらオペレーターとコミュニケーションすることが可能になった。

Double3を使って管理者がサポートする様子
Double3を使って管理者がサポートする様子。
車輪を使って走行するため、段差のないオフィス内であればリモート操作で移動できる

テレロボを常時接続することで、同じ空間にいるかのようにいつでも話しかけられるため、拠点間におけるノウハウ共有や確認も双方向で行えるようになった点も評価している。

コロナ禍への対応によって導入し、活用を始めたテレロボだが、今後はライフイベントなどで出社が難しい従業員にも対応し、一人ひとりがパフォーマンスを最大限発揮するためのツールとして活用を推進していく計画だという。

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