パロアルト、エージェント型AI基盤「Cortex AgentiX」を発表 MTTR98%削減へ

パロアルトネットワークスは2025年11月12日、エージェント型AIを企業で安全かつ大規模に展開するためのプラットフォーム「Cortex AgentiX」を発表した。

同プラットフォームは、SOARプラットフォーム「Cortex XSOAR」の次世代版に位置づけられており、同社が10年間蓄積した12億件のプレイブック実行データで訓練されたエージェント型AIを中核に据える。最大100倍高速化するとされるAIによる攻撃への対抗力強化を目的に設計されており、平均対応時間(MTTR)を最大98%、手作業を75%削減できるという。これにより、自律型AIを利用する際に課題となる制御不足や統合の複雑性を解消し、SOC(セキュリティオペレーションセンター)の高度な自動化を実現するとしている。

AgentiXで提供されるエージェント型AIは、脅威インテリジェンス、メール調査、エンドポイント調査、ネットワークセキュリティなどの用途に向けて事前構築されたもの。さら1000以上の事前統合やModel Context Protocol(MCP)のネイティブ対応により、企業独自のノーコードエージェントも構築できる。自律アクションに対してはロールベースアクセス制御や人による承認を組み合わせ、安全性とコンプライアンスを担保する機能を備える点も特徴とする。

AgentiXは同日よりCortex CloudおよびCortex XSIAMで提供を開始した。Cortex XDR対応版とスタンドアロン版は2026年初頭に提供される予定。

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