光配線キャビネットはデータセンター内にある光ファイバーケーブルが接続・分岐する筐体のこと。このキャビネットに収容できるファイバー数(ポート)がそのまま効率性に繋がっている。
高密度化を実現できた大きな理由は、キャビネットから背面用の作業スペースをなくすことができたからだ。
通常、ラック内で作業する時は前面と背面の両方から作業する仕組みになっており、両方向に確保するスペースが場所をとっている。コーニングはこれを「前面から作業できるように各パーツをなるべくコンパクトに凝縮」することで実現させたと光通信事業部 エンタープライズネットワークス アプリケーションエンジニアの杉政拓之氏は紹介した。
例えば、Centrixは超薄型の「12SCポートカセット」を利用する仕組みになっている。ポートカセットはキャビネット内で異なるファイバー同士を中継するもので、これを薄型にするなど、パーツを圧縮。その他キャビネット内でのレイアウトの工夫なども通して前面の開放のみで作業可能にした。