アカマイの多要素認証サービス「Akamai AMF」、パスワードレス認証機能をサポート

アカマイ・テクノロジーズは8月2日、多要素認証サービス「Akamai MFA (以下、AMFA)」が、新たにパスワードレス認証機能をサポートしたと発表した。企業の認証を安全でシンプルな「パスワードレス」に移行できるという。

多くの企業がパスワードを使った認証を行っているが、昨今のクラウドシフトや、企業アカウントを狙ったフィッシング、乗っ取りなどのサイバー脅威への懸念から、パスワード認証の限界が露呈しており、企業にとって喫緊の課題となっている。アカマイの調査では、2020年における企業を狙ったフィッシングは、前年同月比で355%増加したことが確認されている。

また、オンライン認証の技術仕様の開発や普及を推進するFIDOアライアンスは、パスワード認証に関連して、「情報漏えいの80%以上は、パスワードが原因」「ユーザーは90 以上のオンラインアカウントを保有」「51%ものパスワードが使い回し」といったデータを公開している。

パスワードを起点としたサイバーリスクは非常に高く、さらに従来型のソリューションでは対応しきれていない現状を見据え、アカマイでは「パスワードを使わない=パスワードレス」による認証機能をAMFAに追加した。パスワードレスにすることで、専用の物理的なセキュリティキーの購入・配布が不要になり、それに伴う管理工数も削減できる。また、汎用スマートフォンを認証デバイスとすることでコストの削減にも繋がるという。

AMFAのパスワードレス認証は、スマートフォンアプリケーションを認証デバイスとする強固なFIDO2認証に準拠。スマートフォンと連動し、指紋、顔など「生体」を利用した各種認証方式で展開できる。SMSやOTP(ワンタイムパスワード)を利用した従来の方式も選択できる。

また、アカマイが提供するIdP (Identity Provider) である「Enterprise Application Access」はもちろん、他社のID管理システムとも統合が可能。さらに、クラウドのIdPディレクトリを利用したセルフサービス登録とユーザープロビジョニングの自動化により、導入も迅速にできる。Akamai Intelligent Edge Platform の持つグローバルリーチ、スケール、パフォーマンスによって、すぐに使用でき、一元的な管理も可能としている。

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