工場のIoT化/スマート化が進む中、OTサイバーセキュリティの必要性が増してきている。例えば、自動車工場のセキュリティを担保するには、約10~20億ドルの投資が必要と言われている。OTサイバーセキュリティの市場規模は、2027年には290億ドルまで及ぶというデータもある。
「我々はOT領域における予防と対応に強みを持っている」。TXOne CEOのテレンス・リュウ氏は、2023年4月13日に行われた記者会見でこう語った。
米国国立標準技術研究所(NIST)が定めるサイバーセキュリティフレームワークは、「特定」「保護」「検知」「対応」「復旧」という5つのコア機能で構成されているが、「OTの世界では予防機能に進展がなく、検知するのみに留まっていた。我々TXOneは保護・検知・対応の領域に力を入れ、予防を可能にしてきた。大変ユニークな価値提供ができていると考えている」とリュウ氏は胸を張った。
重要性が叫ばれているOTサイバーセキュリティではあるが、課題もある。ランサムウェアやサプライチェーン攻撃、重要インフラを標的とした脅威への対応だ。また、サイバーセキュリティ専門の人材不足解消も課題だ。これらの課題を解決するため、「我々はOTゼロトラストというアプローチで全体のライフサイクルを確実に保護する対応策をとっている」(リュウ氏)。