楽天モバイル、楽天シンフォニー、Rakuten Symphony UKの3社は2023年3月28日、英国国内に「楽天Open RAN カスタマーエクスペリエンスセンター」を開設した。
同センターは、新規および既存の通信ネットワークにおけるOpen RANの実現可能性を確認するうえで、相互運用性テストを行うための欧州拠点の機能を果たす。最新のOpen RANのハードウェアとソフトウェアや、次世代モバイルネットワークを活用した業務効率の向上を図るほか、新たなサービスの実現に向けたワークショップやイベントの開催も行っていく。また、欧州と中東における通信事業者や業界のベンダーを招待し、安全でオープンかつ透明性の高い5Gネットワーク構築を可能にするOpen RAN技術の進歩をテストする予定だという。
同センターは、楽天モバイルと楽天シンフォニーにとって、2022年8月に東京で開設した「楽天モバイルオープンイノベーションラボ」に続く施設の開設となる。
楽天モバイルは、Open RANベースで構築した完全仮想化クラウドネイティブモバイルネットワークを用いて日本国内でサービスを提供している(参考記事:楽天、完全仮想化の裏側 RCPの潜在顧客は60キャリア以上|BUSINESS NETWORK)。また楽天モバイルでは、楽天シンフォニーが提供する仮想化、自動化、オープンアーキテクチャにより、従来の方法と比較して、設備投資費を約40%、運用費を約30%削減しているという。