大日本印刷(DNP)とスマートホーム技術を提供するHOMMAは2024年12月12日、次世代スマートホーム関連事業の拡大に向け協業を開始することを発表した。
その一環として、最新のスマートホーム技術を体験できるショールームを都内マンションに開設。12月26日、メディア向けに体験会を開いた。
HOMMAは2016年に米国シリコンバレーで創業。ハード・ソフトを垂直統合したスマートホームの開発に取り組み、自社で賃貸住宅を開発するほか、デベロッパーにシステムを供給している(参考記事:「米国の住宅にイノベーションを」――スマートハウスのHOMMA,INC.が事業説明会|BUSINESS NETWORK)。
一方のDNPは、印刷技術を活かして約40年にわたり建材・建装材の開発・製造を手掛けており、現在は「生活空間事業」として化粧板やシートなどの製品を展開している。
スマートホームといえばネットワークに接続された家電をスマートフォンやスマートスピーカーなどのデバイスで操作するというのが一般的なイメージだが、HOMMAの技術は「そもそも操作をさせない」(HOMMA Founder & CEOの本間毅氏)。センサー、スマート照明、スマートエアコンなどの機器を住宅にビルトインさせたうえで、人の動きや時刻、日の出・日没などに合わせて自動で動作するのが同社のソリューションの基本だ。
このようなHOMMAのコンセプトが、サーフェス(表面・外面)から空間全体へと取り組みを拡大していくDNPの建材事業の狙いと重なった。DNP 生活空間事業部 副事業部長の井上理恵氏は、「空間が人に合わせる」という世界観が合致したことが協業のポイントとなったと述べた。