神奈川県海老名市で自動運転バスの一般走行 「レベル4」実現に向けNWスライシング活用も視野に

神奈川県海老名市、相鉄バス、NTTドコモビジネスの3者は2026年10月29日、2027年1月25日~2月18日に実施予定の自動運転バスの一般走行に先立ち、メディア向けイベントを開催した。

メディア向けイベントの様子

一般走行は自動運転「レベル2」(部分運転自動化)で実施する。海老名駅を起点に、病院や学校、団地、市役所などを経由して海老名駅に戻る全長3.4kmのルートを約20分かけて走行する。車両には、7人乗りのトヨタ自動車製「e-Palette」をベースに改造した車両を使用。車載センサー等で周囲の状況を把握し、その情報や地図などを基に進行方向や速度、停止のタイミングなどを判断する自動運転システムを搭載する。

なお、10月13日~10月27日に調律走行(自動運転バスの一般走行に向けたテストや微調整)を実施済みで、11月5日~1月22日にかけても行う予定。その後、住民を乗せた一般走行(予約制)を開始する計画だ。

海老名市長の内野優氏は、「海老名市でもバス運転手の不足や高齢化が進むなか、小型バスが高齢者の移動手段として役立つことを期待している。今後も事業者と行政が協力してまちづくりを進めていきたい」と述べた。

自動運転バスの遠隔監視には、NTTドコモビジネスが構築した遠隔制御システムを使用する。遠隔地から車両の位置や走行状態、車内外の映像などを確認できるという。また、これらのデータや映像、手動介入の状況などを収集・蓄積できる「データ連携基盤」も活用する。蓄積したデータは、実証終了後の結果報告や、今後の実証に向けた知見の蓄積に役立てるとした。

将来的には、自動運転「レベル4」(特定条件下における完全自動運転)の実現を目指す。NTTドコモビジネス ソリューション&パートナービジネス本部 ソリューションコンサルティング部 地域協創推進部門 第二グループ担当課長の長谷川将貴氏は、「レベル4の実現に向けては、5Gワイド(無線区間の通信リソースを優先的に割り当てる技術)やネットワークスライシングの活用に加え、ドコモと他の通信事業者の回線を組み合わせることで、通信が途切れにくい環境を構築できないか検討している」と話した。

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