
ケーブルテレビ業界最大級の展示会「ケーブル技術ショー2026」が、2026年7月23~24日に開催された。今年のテーマは「ひらく未来 地域コミュニティの明日を支えるケーブルテレビの技術」。
展示会場では「トータルソリューション」「テクノロジー」「地域DX・地域共創」「トライアル」の各ゾーンに、通信インフラの構築・運用を支える製品やソリューションが並んだ。その一部を紹介する。
秋田ケーブルテレビ(CNA)のブースでは、総務省「令和7年度地域社会DX推進パッケージ事業(先進無線システム活用タイプ)」の一環として実施した「風力発電設備のオペレーション・メンテナンス(O&M)における無線通信活用の実証成果」を展示していた。
秋田県「洋上風力発電の導入状況」によれば、男鹿市・潟上市・秋田市沖では洋上風力発電の2028年6月の運転開始が予定されている。ただ、洋上風力発電では海象や気象の影響を受けやすく、点検・修理のための作業員輸送船(CTV)が出航できないケースも想定されるため、設備保守の効率化が課題となっているという。
そこで同社は、現地訪問を減らしながら洋上風力発電で使用される風車の状態を把握し、保守業務を効率化する体制づくりを目指して、秋田県山本郡八峰町に位置する「ウェンティ・パル峰風力発電所」で2025年9~12月にかけて実証を行った。

具体的には、風車のナセル(発電に必要な設備を収めた機械室)内への定点カメラや振動センサーなどによる遠隔監視、スマートグラスを使った遠隔作業支援、四足歩行ロボットによる巡回・点検作業の代替、AIによるアナログ計器・メーターのデータ化などを検証。
こうした遠隔化・自動化を機能させる通信基盤として、ローカル5GやWi-Fi 7、光ファイバーを組み合わせ、電波が届きにくくなりがちな洋上風車のナセル内での通信環境構築を行った。その結果として、ナセル内ではローカル5G・Wi-Fiともに目標とする受信強度・遅延基準をクリアし、スマートグラスによる遠隔作業支援では、映像・音声の遅延や途切れもなかったという。
また、ブースでは秋田県沖で進む複数の洋上風力発電計画をまとめた地図も紹介された。
