「激化する電力増との戦い」光トランシーバーはどこまで進化するか

北米のハイパースケールデータセンター(DC)を中心に、800G対応光トランシーバーの導入が始まった。

400G/800Gの需要は、AI学習用のGPUクラスターを構成するバックエンドネットワークが中心だ。日本で火が付くのはこれからだが、「米国では800Gの市場が完全立ち上がった」と、光トランシーバー等の製造メーカーであるコヒレント・ジャパン セールスマネージャーの米田和洋氏は話す。

(左から)コヒレント・ジャパン セールスマネージャーの米田和洋氏、マクニカ クラビスカンパニー 第1技術統括部 主幹の阿部野一郎氏、同 ビジネスソリューション第2 統括部 営業第2 部 第2 課長の角谷沙歩子氏、同 第1技術統括部 技術第5 部 第2 課の三田村友也氏

(左から)コヒレント・ジャパン セールスマネージャーの米田和洋氏、マクニカ クラビスカンパニー 第1技術統括部 主幹の阿部野一郎氏、同 ビジネスソリューション第2 統括部 営業第2 部 第2 課長の角谷沙歩子氏、同 第1技術統括部 技術第5 部 第2 課の三田村友也氏

動き出した「1.6Tbps」

日本でも関心は高まってきた。コヒレント製品を扱うマクニカ クラビスカンパニー ビジネスソリューション第2統括部 営業第2部 第2課長の角谷沙歩子氏によれば、「要求される帯域のレンジが広がってきた。米国とは状況が違うとはいえ、400G/800Gの問い合わせも増えてきている」。

そんな中、市場ではすでに「1.6Tbps」も動き出している。

1.6テライーサネット(TbE)の標準化を行うIEEE 802.3djは2026年の完了を予定しているが、ベースとなる機能はすでに固まっているため光トランシーバーの早期開発が可能だ。「1.6Tができるなら早く持ってきて、という状況」(米田氏)で、来年にもGPUクラスターへの導入が始まる。

調査会社のDell’Oroは、2027年にはAIクラスターにおいて1.6Tbpsが最大シェアになると予想(図表1)。同時期に3.2Tbpsへの移行も始まるとの見通しを出している。

図表1 AIクラスター(バックエンドネットワーク)における高速化

図表1 AIクラスター(バックエンドネットワーク)における高速化

こうした高速化と並行して、低消費電力化のニーズもますます強まっている。消費電力の増大がDC拡張のボトルネックとなるからだ。これに対応する新技術が次々と台頭してきている。

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