「プライベート5Gが主流に」製造業が先導役 なぜ企業は5Gを導入し始めたのか?

QCT Intel

プライベート5G(ローカル5G)市場が、企業のDXをサポートするために拡大し続けている。製造業やヘルスケアなど多くの業界にとって5Gは新しい技術であるため、当初は課題に直面したことも確かだ。しかし事態は変わった。その重要な要因の1つに、プライベート5Gの課題を解決するソリューションを持つ台湾QCT(Quanta Cloud Technology)が本格的にグローバル展開し始めていることがある。世界のプライベート5G市場動向とQCTのグローバル攻勢について解説する。

5Gは、これまでのセルラー技術と大きく異なる。IoTやエンタープライズにとって理想的なネットワークになるように強く意識して設計されたことだ。5Gの主な特徴としては次の3つを挙げることができる。

・超高速大容量(eMBB:Enhanced mobile broadband):最大スループットを20Gbpsまで増加
・超高信頼低遅延(URLLC:Ultra-reliable low-latency):遅延を10ms未満に減少
・超多数接続(mMTC:Massive machine-type communications):デバイス密度を1平方kmあたり100万接続まで増加

これらの特徴を有する5Gは、工場、スマートシティ、物流、病院、大学、スタジアムなどの様々なユースケースで最適なネットワークだが、もう1つ注目しなければならない重要な点がある。それは、規制改革が5Gによる企業のイノベーションをいっそう加速させていることだ。

ローカル5G制度のある日本をはじめ、台湾、ドイツ、米国など多くの国々でプライベート5G向けの周波数が提供されており、企業は自社専用の5Gを構築することができるのだ。

プライベート5Gは今後、企業ネットワークの“主流”になると見られ、すでにその動きは多くの業界で顕在化している。次ページからは、プライベート5Gが持つ独自のメリットや世界のプライベート5G市場状況、特に製造業における活用動向、そしてプライベート5G市場をグローバルでリードする台湾QCTについて見ていく。

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