LoRaWANで冷蔵庫内もデータ取得 IoT化で手間と人為的ミスを削減

人手不足のなか、業務効率化は業界を問わず日本企業の共通課題となっている。

この課題解決を目的としてIoT化を推進する動きも見られるが、いざ導入する段階になると何をどうすればいいか分からず、頭を悩ませる企業が少なくない。

そうした企業の頼もしい助っ人に、マクニカネットワークスの「IoTソリューション」がある。センサーとゲートウェイ、ネットワークサーバー、アプリケーションをパッケージ化して提供するもので、IoTは“門外漢”の企業でも簡単に導入することができる。

このIoTソリューションは、ビルマネジメントシステムや電気・水道の遠隔検針などに豊富な導入実績を持つ。そしてマクニカネットワークスが新たな提案先として訴求を強化しているのが食品業界だ。

2020年6月、食品業界ではHACCP(Hazard Analysis and Critical Control Point)が義務化される。原則として、すべての食品等事業者がHACCPに沿った衛生管理の実施を求められることになる。

HACCPとは、食品を製造する工程のどの段階で微生物や異物混入などによる食品汚染が起きやすいかを事前に予測・分析し、被害を未然に防ぐ管理手法のことだ。

食品の原材料の入荷から調理、包装、出荷までのすべての工程が対象となり、なかでも重要工程である温度管理については継続的な監視・記録が求められる。

しかし、大規模な食品加工工場やスーパーマーケット、ホテルなどでは数十~数百台もの冷蔵庫・冷凍庫を利用している。1台1台に温度計を設置し、定期的に温度を確認して紙に手書きで記録していたのでは、従業員に大きな負荷がかかることが避けられない。そもそも食品業界では労働力不足が深刻な問題となっているだけに、人手に頼った管理には限界がある。

そこでマクニカネットワークスは、IoTソリューションをベースにした「温度モニタリングソリューション」で温度管理をIoT化することで、効率的に衛生管理を行える体制作りを提案している。

図表 「温度モニタリングソリューション」のシステム構成

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