エッジAIの最適解はGPUにあった! NVIDIA EGXが“スマート化”の革命を起こす

IoTの普及が進む昨今、工場や小売店舗をはじめとした様々な産業の現場で、センサーやカメラ、ロボットなどが常時ネットワークに接続されている。「IoTデバイスがネットワークを介してデータセンター側からのAIと融合することで、あらゆるものがスマート化して世の中をさらに豊かにしていく。このような潮流をエヌビディアでは『スマートエブリシング革命』と呼んでいる」と同社 エンタープライズ事業本部 デベロッパーリレーションズマネージャー(テレコム領域)の野田真氏は説明する。

この革命を実現するのが、エッジコンピューティング向けプラットフォーム「NVIDIA EGX プラットフォーム」だ(図表)。ハードウェアからソフトウェアまでの要件、性能を同社が一貫してデザインしている。

図表 NVIDIA EGX プラットフォーム

図表 NVIDIA EGX プラットフォーム

ハードウェアには、エッジデバイス向けの「NVIDIA Jetson」から、最新の「NVIDIA Ampere アーキテクチャ」を採用した「EGX A100」まで幅広い選択肢を用意



GPUが最適である理由 エッジの課題をEGXが解消する効率的なエッジコンピューティング、エッジAIの実現にはGPUが非常に有効だと野田氏は指摘する。「エヌビディアがエッジAIとして定義しているのが、デバイスエッジとネットワークエッジでのAI処理。エッジAIの演算には処理のレイテンシが低いこと、精度の高い推論処理ができることが求められる。さらにモデルの更新やライブラリの常時最適化のためソフトウェアデファインドであることは必須。NVIDIA GPUだけがこれらの条件を満たしている」。また、エッジコンピューティングの導入、運用管理においては「大規模なソフトウェアのデプロイや管理、オーケストレーションなどを効率的に展開する仕組みや、改善されたアプリケーションをエッジへ継続的にデプロイするためのCI/CDを意識したシステム構成が必要だ」という。

こうした課題をEGXはすべて解決してくれる。ソフトウェアでまず特徴的なのが、EGXをクラウドネイティブな手法で管理するためのソフトウェアスタック「EGXスタック」だ。AI向けアプリなどのコンテナをオーケストレーション、デプロイするために必要なKubernetesやHelmを提供する。さらにGPUのドライバーやライブラリ管理などの手間を解消する「GPU Operator」も魅力的だ。「ドライバーやコンテナのランタイム、Kubernetesのプラグインなど必要なツールを自動でインストールしてくれる」

AIリポジトリである「NGC」では、GPUに最適化されたディープラーニング用のソフトウェアや学習済みモデル、各産業向けのSDKを提供。「リポジトリは常に最新バージョンに更新されているため、CI/CDのシステムのフローに組み込むだけでいい」。

EGXは既に、「米ウォルマートが店舗に設置したカメラの画像の解析、米P&Gでは製品パッケージの外観検査に使われており、この他にも物流や公共、交通、AR/VR、クラウドゲーミングなど幅広い分野で活躍している」(同社 ストラテジックアカウント本部 本部長 齋藤弘樹氏)。

リアルなユースケースをさらに知りたいなら、エヌビディアが10月5~9日に開催するオンラインイベント「GPU Technology Conference (GTC)」への参加をお勧めする。通信業界の事例セッションや最新テクノロジーの情報など、豊富なコンテンツがエッジコンピューティングへの理解を深めてくれる。

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