次世代PONの導入におけるコスト/スピードの最適化、ソフトウェア定義ネットワークがカギに

コムスコープ

 

人類が2020年に作り出したデータは、毎秒1.7MBと見積もられており、2025年には200ゼタバイト超のデータが、世界中のクラウドストレージに保管されると予想されている。

このような、データ量が爆発的に増大を続ける現在、ネットワーク通信事業者にとって、もっとも重要な検討事項といえるのが、次世代パッシブ光ネットワーク(PON)の設計と導入だ。

次世代PONへの移行にあたって、サービスプロバイダーには確実な収益に結びつく、設備投資の管理が求められる。

PONを展開するには、十分な電力や冷却を確保でき、自然環境などの要因から保護された環境にOLTを設置する必要があるものの、多くのサービスプロバイダー、とりわけ従来からDSLをツイストペアケーブルで提供してきたプロバイダーにとって、キャビネットやエンクロージャ、その他のPoPが、次世代PONで求められる密度や距離をサポートするために、適した場所に設置されているとは限らない。

PON導入にあたっては、ファイバーの展開も重要になってくる。一方で、ファイバーの展開にはコストがかかり、とりわけ中央施設とリモートロケーション間にファイバーを敷設するコストは、極めて高くなってしまう。また、PON導入にあたっては、専用ハードウェアの導入コストも大きな課題だ。

サービスプロバイダーは、PON導入後の管理コスト、運用コストについても検討する必要がある。たとえば、PONの中核を成すOLTのオンボーディングには、専門の技術スタッフが必要であり、作業にも非常に時間がかかる。また、今後のサービス成長にともなうスケーリングや、運用にあたってのメンテナンスといった管理コスト、サービス保証など、検討課題は山積している。

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