双日テックイノベーションはなぜアリスタ製DCスイッチを推すのか「最先端技術をどこよりも早く」

双日テックイノベーションの川崎氏、西田氏、高橋氏

双日テックイノベーション ネットワークインテグレーション事業本部 事業推進部 部長の川崎拓二氏(中央)、
第一技術部 三課 課長の高橋雄大氏(左)、事業推進部 一課 主任 西田奨氏

アリスタ製スイッチと言えば、やはり次の2つが特徴として挙げられるだろう。

1つが、「業界標準技術のみを使用する」製品戦略だ。ベンダーロックイン技術を排除するとともに、最先端の汎用ASICを搭載したネットワーク機器をいち早く製品化。アリスタはこの戦略で、データセンタースイッチ市場におけるシェアをぐんぐん伸ばしてきた。

2023年には10GbE以上のポート数シェアでシスコシステムズを凌駕(IR情報などによる)。より高速な100G/200G/400Gイーサネットポートの領域では、マーケットリーダーの地位を確固たるものにしている。シェアNo.1は言うまでもなく、100GbE以上のポート数は2020年の490万から、2023年には1290万に急増。4割以上のシェアを占める勢いだ。

このようにハードウェア性能を活かして「高速ポートでの高いシェア」を獲得している点が2つめの特徴だ。Metaをはじめとするビッグテックが大量にアリスタ製品を採用していることが、この躍進の背景にある。

データセンターネットワーク増設・刷新時は「必ず候補に」

その勢いは、ますます加速しそうだ。

超高速かつ高信頼な通信インフラを必要とするAI開発が進展しているからだ。データセンターネットワークは今、かつてないスピードで広帯域化が進んでいる。双日テックイノベーション(STech I、2024年に日商エレクトロニクスから社名変更) ネットワークインテグレーション事業本部 事業推進部の川崎拓二部長はこう語る。

「2023年からアリスタ製スイッチを取り扱い始めたが、特に投資が活発な生成AI関連での引き合いが非常に多い。国内でも100G以上のニーズが高まってきているので、これまで他メーカーのスイッチを使ってきたユーザーでも、アリスタ製品が次の選定候補に必ず入るようになってきた」

STech Iは1969年の創業以来、通信事業者やデータセンター事業者のネットワーク構築・運用を支えてきたネットワーク業界の老舗の1つ。そんな同社がデータセンターネットワークの新需要に対応するためアリスタ製品を選んだ理由を、さらに深堀りしていこう。

無料会員登録

無料会員登録をすると、本サイトのすべての記事を閲覧いただけます。
また、最新記事やイベント・セミナーの情報など、ビジネスに役立つ情報を掲載したメールマガジンをお届けいたします。