NTTコミュニケーションズ(NTT Com)は2024年10月2日に記者説明会を開催し、ローカル5Gと公衆モバイル網を自動で切り替え可能なSIMアプレットを開発したと発表した。
同社は今年4月より、「docomo business プライベート5G」の提供を開始している。5Gをはじめとしたモバイルネットワークのエリア調査から導入支援までを幅広くサポートするコンサルティングサービスで、ローカル5G環境の構築・運用に関する支援も実施する。
ただ、NTT Com プラットフォームサービス本部 5G&IoTサービス部 5Gサービス部門 第3グループ 担当部長の安江律文氏によると、ローカル5Gサービスをより高度化させていくためには、ローカル5Gエリア内外を行き来する際の運用を効率化する必要があるという。「端末をエリア外に持ち出す際、端末側でローカル5Gの電波の停波が必要になる。公衆モバイル網へ接続を切り替える際には、別のSIMに差し替えたり、端末の電源を切らないといけない。これは非常に手間がかかる」
この課題を解決するのが、今回NTT Comが開発したSIMアプレットで、「アプレット領域分割技術」と呼ばれる技術が実装されている。通信に必要な情報を書き込む「通信プロファイル領域」と、通信以外の情報を書き込む「アプレット領域」を完全に分離して管理する技術である。