OKIは2024年10月23~24日の2日間、都内でプライベートイベント「OKI WORLD 2024」を開催している。
23日のメインセッションでは、同社執行役員 イノベーション責任者 デジタル責任者兼イノベーション事業開発センター長の藤原雄彦氏が、「社会実装に繋げるイノベーションの起こし方」をテーマに講演した。
OKIは2017年度から、新たなイノベーション・マネジメントシステム(IMS)「Yume Pro」を導入し、全社を挙げてイノベーション活動に取り組んでいる。グローバルで日本の競争力が低下するなか、持続可能な企業となるにはイノベーションが不可欠という強い危機感が背景にはある。従来、OKIは通信キャリアや金融機関、官公庁などから注文を受けて製品を作る受注型企業だったが、「これからは新規事業を提案する提案型企業に変わらなければならない。そのためには、カルチャーややり方も変えて新規事業に取り組む必要がある」と藤原氏は語った。
新規事業を生み出すうえで鍵となるのが、顧客の現場に「入り込む」ことだ。
顧客が抱える課題を特定し、それに対する仮説を考え、検証するというサイクルを高速で回すことで事業化するが、「顧客のところに何度も足を運び、困りごとを見つけることが重要」だという。