通信事業者向けのテストソリューションなどを提供するキーサイト・テクノロジー。同社ブースの目玉の1つが、Wi-Fi 7に対応した「E7515W UXM ワイヤレス・コネクティビティ・テスト・プラットフォーム」だ。
Wi-Fi 7は、従来のWi-Fi 6E/6よりも大幅に性能が向上している。デバイスメーカーは、Wi-Fi 7に対応したデバイスを展開する際、問題なく動作することを確認するため、クライアントやアクセスポイント(AP)に対して広範なシグナリングRFとスループットを提供しなければならない。しかし従来のソリューションで実環境の動作条件をエミュレートするには、多数のWi-Fiデバイスやネットワークチャネルを備えた複雑なテストアップが必要になる。
これに対し、E7515W UXM ワイヤレス・コネクティビティ・テスト・プラットフォームは、「UXM 5G ネットワーク・エミュレーション・ソリューション」の機能を拡張したもので、新たに機器を追加することなく、既存ソリューションの3倍以上に相当する数百のクライアントを一度にエミュレートすることができる。
また、Wi-Fi 7の特徴である4×4 MIMO、320MHz幅、4K QAMをサポートし、スループットの測定が可能だ。
Wi-Fi 7だけでなく、従来規格のWi-Fi 4/5/6/6Eもサポートするほか、セルラーのLTE/5Gにも対応。1つのボックスで、Wi-Fiとセルラーの共存試験も行える。
独自の同期機能や再現性の向上、配線やテストアップの時間削減などにより、Wi-Fi 7テストを簡素化することも可能だという。