NTT東らが挑む循環型農業「アクアポニックス」とは 高麗人参の国内栽培に商機見出す

NTT東日本と医薬品メーカーの再春館製薬所は2026年6月2日に記者説明会を開催し、循環型栽培システム「アクアポニックス」とICT技術を活用したオタネニンジン(高麗人参)のスマート栽培モデルの確立に向けた実証実験を開始したと発表した。

アクアポニックスとは、魚の養殖と植物の水耕栽培(土を使わず水と液体肥料のみで植物を育てる栽培手法)を組み合わせた循環型の農業システム。魚が水槽内に排出した排泄物をバクテリアが分解し、植物の栄養へと変換する。植物はその栄養を吸収して水を浄化し、綺麗になった水が再び水槽へ循環する仕組みだ。

NTT東日本 ビジネス開発本部 営業戦略推進部 部長の佐藤文武氏によれば、オタネニンジンは収穫までに4~6年を要するため、連作障害(同じ土地で同じ作物を繰り返し栽培することで、生育不良や収量低下が起こる現象)が発生しやすい。

(左から)NTT東日本 ビジネス開発本部 営業戦略推進部 部長 佐藤文武氏、再春館製薬所 ポジティブエイジ統括本部 経営責任者 間地大輔氏

アクアポニックスでは、土を使用せず、水を循環させながら栽培するため、連作障害のような土壌に起因する問題を回避しやすい。また、農薬を使用しないオーガニックな農法により、農薬散布の影響から活用が難しかった葉や茎についても有効活用できるようになるという。

アクアポニックスの特徴

再春館製薬所 ポジティブエイジ統括本部 経営責任者の間地大輔氏によると、オタネニンジンは漢方や健康食品などの原料として利用されており、根だけでなく葉や茎にも有効成分が含まれている。これまで十分に活用されてこなかった葉や茎を有効利用することで、新たな製品の開発や健康食品の高付加価値化を図りたい考えだ。

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