KDDIの自律型ネットワーク「AccelWaves構想」が始動 パロアルトと協業でSASE提供

KDDIは2026年9月29日に記者説明会を開催し、法人向けネットワーク基盤「AccelWaves構想」を発表した。自律型ネットワークとセキュリティを一体提供し、企業のAI活用を支えるネットワーク基盤の構築を目指す。

AccelWaves構想の概要

ビジネスコア事業本部 プロダクト企画開発本部長の堀純二氏は、AIエージェントの社会実装が進むなか、今後、24時間365日稼働するAIエージェント同士が連携するようになり、通信要件やトラフィック量の変動、トラフィックが発生する時間帯などが従来以上に予測しにくくなると説明。

また、AIを悪用したサイバー攻撃の増加・巧妙化や、企業ではネットワークごとにセキュリティポリシーや運用・管理方法が異なるのが一般的であることにも言及し、こうした課題を「AccelWave構想で解決していきたい」とした。

(左から)KDDI ビジネスコア事業本部 プロダクト企画開発本部長 堀純二氏、パロアルトネットワークス 代表取締役会長兼社長 アリイ・ヒロシ氏、同社 通信&ITソリューション事業本部 事業本部長 井元俊行氏

(左から)KDDI ビジネスコア事業本部 プロダクト企画開発本部長 堀純二氏、パロアルトネットワークス 代表取締役会長兼社長 アリイ・ヒロシ氏、同社 通信&ITソリューション事業本部 事業本部長 井元俊行氏

第一弾はSASEゲートウェイ

AccelWave構想の第一弾として同日より提供を開始したのが、「SASEゲートウェイ powered by Palo Alto Networks」だ。

KDDIの法人向け広域ネットワークサービス「KDDI Wide Area Vitual Switch(WVS)」および「KDDI Wide Area Vitual Switch 2(WVS2)」と、パロアルトネットワークスのSASE(Secure Access Service Edge)ソリューション「Prisma SASE」を閉域接続することで、安定した通信品質と高度なセキュリティを両立できるという。まずはWVS2を利用する企業向けに提供をスタートする。

SASEゲートウェイでは、個別に構築・運用されてきた閉域網やインターネット、クラウドへのアクセスを、統一されたセキュリティポリシーで一元管理できる。これを実現するため、Prisma SASEとWVS2を閉域で直収する「SP Interconnect」という仕組みを採用した。

「SP InterconnectでKDDIのネットワークとPrisma SASEを直収することで、VPNを不要とした。VPNが不要になることでオーバーヘッドがなくなるため、WVS2とPrisma SASEの間で10Gbpsという高速通信を実現できた」とパロアルトネットワークス 通信&ITソリューション事業本部 事業本部長の井元俊行氏は説明した。

SP Interconnectの概要

なお、KDDIとの協業に至った経緯について、パロアルトネットワークス 代表取締役会長兼社長のアリイ・ヒロシ氏は、「AIの進化により、サイバー脅威はこれまで以上に高速化・高度化し、従来の防御手法は限界を迎えている。KDDIが推進するAccelWaves構想は、AI時代に求められる新たなデジタル基盤の実現に向けた重要な取り組みであり、我々のプラットフォーム戦略とも高い親和性を持つと判断した」と述べた。

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