Zoomは「AIファースト」で生産性向上 最新のAI機能を競合ツールにも開放

Zoom Communications Head of Industry, Line of Business and Developer Ecosystem Product Marketing ランディ・マエストレ氏

Zoom Communications Head of Industry, Line of Business and Developer Ecosystem Product Marketing ランディ・マエストレ氏

――2025年9月に開催された年次イベント「Zoomtopia」で、「AI Companion 3.0」を発表しました。どのように進化したのですか。

マエストレ AIがエージェント型に進化しました。ZoomのAI機能である「AI Companion」の歴史を振り返ると、2023年の「1.0」の時点で、ミーティングの要約やアクションアイテム作成などの機能は備わっていました。2024年に発表した「2.0」では、ZoomPhoneやメールなど、ミーティング以外のZoomプラットフォーム全体から情報を集約できるようになりました。

「3.0」は能動的な支援を行うエージェント型AIにより、コンテキストを踏まえた提案やタスク実行の補助なども可能になりました。こうした開発はZoomの「AIファースト」の方針に基づいています。ミーティングなどの主要機能にAIを付け足すのではなく、プラットフォーム全体にAIを埋め込むという思想です。

このプラットフォームの中核となるのが「Zoom Workplace」です。会議や電話、チャット、ホワイトボードなどを統合したクラウド環境上のコラボレーションプラットフォームです。加えて、コンタクトセンターや営業支援ツールを提供する「Zoomビジネスサービス」も提供しており、AI Companionはこれらのツール上で包括的に動作します。

――AI Companion 3.0ではMicrosoft TeamsやGoogle Meetなどの競合ツールでもZoomのAI機能が使えるようになりましたが、その狙いは。

マエストレ ユーザーが日常的に使っている環境でも同じ体験を提供することです。文字起こしや要約等のAI機能が利用できるのは、これまでZoom内に限られていましたが、3.0では他のツール上でも利用できます。

また、会議中だけでなく、要約の共有、アクションアイテム管理といった会議後のフォローまで一貫して使えるようにすることで、オンラインとオフラインの接続も強化します。

加えて、API/SDKを通じて外部サービスと連携可能です。すでにServiceNowやSalesforceなどとの連携が進んでおり、この意味でZoomは「AIファースト・オープンワークプラットフォーム」なのです。

例えばテキストチャットはビジネスに不可欠であり、Teamsを利用する企業の従業員から「AI CompanionをTeamsチャットでも使いたい」という声が上がるのは自然なことです。我々はそうしたニーズに応えていきます。

――Zoomは複数のAIモデルを組み合わせる「フェデレーテッドAI」を活用しています。この利点は何ですか。

マエストレ タスクに最適なAIモデルを使用できる点です。当社の測定では、英日翻訳ではTeamsと比べて17%、Google Meetと比べてエラーが28%少ないという結果が出ています。

Zoomでは自社モデルのほか、GPT-5、Claude、PerplexityなどのAIモデルを使用しています。またユーザーは、Zoomモデルのみを利用し、サードパーティモデルを使用しない設定にすることも可能です。

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