キーサイト・テクノロジーは2026年8月26日、AI時代における設計エンジニアリングをテーマとしたメディア向けブリーフィングを開催。同社が進めるAIを活用した設計作業の自動化、電子と光を組み合わせた協調設計、複数の物理現象を横断したシミュレーションを軸に、複雑化する製品開発を支える取り組みについて紹介した。

キーサイト・テクノロジー グローバルEDA事業開発・オペレーション担当シニアディレクターのヤン・ゾウ氏は、現在の設計現場について「製品の高機能化に伴って仕様や検討項目が増え、エンジニアの負担が高まっている」と指摘した。こうした課題に対して同社が進めているのが、AIを設計作業に組み込む「エンジニアリングインテリジェンス」だという。
「設計作業はこれまで、エンジニアが画面上の操作を一つずつ行う方法が中心だった。現在はPythonなどを使って作業を自動化できるようになり、今後はエンジニアが自然な言葉でAIに指示すると、AIが必要なツールを動かして設計作業を進める形へと進化していくだろう」(ヤン氏)
Pythonは、さまざまな作業を自動化できるプログラミング言語のこと。設計では、条件を変えながら何度もシミュレーションを繰り返したり、その結果を集計したりする作業に利用できるという。こうした作業をAIが支援することで、エンジニアは結果の分析や設計判断など、より高度な業務に時間を使えるようになるとヤン氏は説明した。
また、熟練エンジニアが持つ設計ノウハウをデータとして蓄積し、それらをAIに活用させることで、若手エンジニアが過去の知見を利用できるようにすることも重要であると述べた。
