構造計画研究所、5G基地局「OAIBOX」の検証施設を東京・中野に開設

構造計画研究所は2026年1月22日、オープンソースソフトウェアを用いた5G実験基地局「OAIBOX」の実機検証施設「OAILAB」を、東京都中野区の同社オフィス内に開設した。

構造計画研究所が開設した5G実験基地局「OAIBOX」の実機検証施設「OAILAB」のイメージ。有線・無線の5G通信評価が可能な検証環境と、OAIBOX本体の外観を示している。

OAIは「OpenAirInterface」の略で、フランスの研究機関であるEURECOMで開発が始まった5Gプロトコルスタックのオープンソースソフトウェアだ。現在は、非営利団体のOpenAirInterface Software Alliance(OSA)が開発を主導している。OAIBOXは、ポルトガルのAllbesmart LDAが開発した製品で、コアネットワークや基地局、端末モジュール、SIM、管理用ダッシュボードなど、5G検証に必要な要素をオールインワン型で提供する(参考記事:オープンソースが変える5G/6G開発 OSSで無線開発を民主化|BUSINESS NETWORK)。

Beyond 5Gを見据えた研究開発の進展に伴い、柔軟に構成を変更できる5G検証環境への需要が高まっている。構造計画研究所は2024年6月からOAIBOXの国内提供を開始してきたが、実機による無線検証の環境整備が導入の障壁となっていた。

今回開設したOAILABでは、導入前に有線・無線の両環境で5G通信の評価・検証が可能。シールドテント内で実際に電波を発射し、OAIBOXを用いた5G通信の動作確認や性能評価が行える。これにより、実験試験局免許の取得や専用設備の確保といった、無線実験に伴うハードルを下げ、5G/Beyond 5G分野の研究開発を後押しすることが狙い。

施設内では、来訪者が持ち込んだ5G端末とOAIBOXの相互接続性を確認できるほか、通信品質の可視化機能も検証可能という。Sub6帯に加え、ミリ波帯での無線通信実験にも対応する。また、都市部のマルチパス環境や移動体通信を模擬できるチャネルエミュレータを備え、電波を出さずに多様な通信条件を再現した評価も行えるとしている。

 

無料会員登録

無料会員登録をすると、本サイトのすべての記事を閲覧いただけます。
また、最新記事やイベント・セミナーの情報など、ビジネスに役立つ情報を掲載したメールマガジンをお届けいたします。