i-PRO、AIカメラと「トラック簿」を連携 入退場管理の自動化で物流現場効率化

i-PROは2025年11月21日、ハコベルが提供するトラック予約・受付システム「トラック簿」と自社AIカメラの連携を2026年3月に開始すると発表した。

物流拠点のトラックヤードを背景に、i-PROのAIカメラと関連デバイス、そして『ハコベル トラック簿』のロゴを組み合わせたイメージ画像。

この連携では、i-PROのAIネットワークカメラが車両ナンバーを自動認識し、予約情報と照合して入退場や荷役作業の時刻を自動で記録する。ナンバー認識処理をカメラ内部で完結させるため、サーバー構築が不要で、低コストでの導入が可能となる。ゲートを備えた物流拠点では、照合結果に基づく自動開閉にも対応する。

i-PROのAIカメラとナンバー認識アプリ、バース予約システム連携アプリが『ハコベル トラック簿』と連携し、運送会社・倉庫間で予約情報と実績を自動登録する仕組みを示した図。

連携のシステム構成イメージ

背景には、働き方改革に伴う時間外労働規制の強化を受け、物流現場で入退場管理の負荷増大やバース(トラックの積み下ろしを行うための専用スペース)前の混雑、作業進捗の把握の困難といった課題が顕在化していることがある。i-PROは映像とデータの組み合わせにより、トラックの待機時間削減やバース運用の最適化を図り、物流業界で深刻化する「2024年問題」への対応を後押しする狙い。

連携による主な効果として、入退場時刻の自動記録による受付業務の省力化、予約情報と連携したスムーズな入場制御による待機時間の短縮、荷役作業の映像記録による進捗の可視化などを挙げる。ゲートの自動開閉によりセキュリティ強化と効率化を両立できる点もメリットという。

推奨構成として、車両速度時速20kmまでのナンバー認識が可能なカメラ「WV-S15301-Z1LN」、バース向けカメラ「WV-S7130UX」、ナンバー認識アプリケーション「WV-XAE202WUX」を提示している。

i-PROの『WV-S15301-Z1LN』入退出向けカメラと、『WV-S7130UX』バース向けカメラを紹介する画像。右上にバース設置例の拡大写真が表示されている。

推奨構成。右上はバースへの取り付けイメージ
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