ソフトバンクとエリクソン・ジャパンは2026年1月29日、首都圏の大規模アリーナやドーム型施設など日本国内の複数の大規模イベント施設に、トラフィックの変化に応じてMassive MIMO対応基地局のカバレッジパターンを自動で最適化するシステムを導入したと発表した。
大規模イベント施設やテーマパークなどでは、通常時とイベント発生時で利用者のトラフィック分布が大きく変動するため、その偏りや変化に応じて基地局を柔軟に制御する必要がある。このため、状況に応じてカバレッジパターンを自動で制御・最適化できるソリューションが求められており、両社はAIを活用した基地局外部制御によるトラフィック自動最適化に関する検証を重ねてきた。
2025年の大阪・関西万博での実証では、複数のカバレッジパターン変更時のパフォーマンス結果を教師データとして、AIモデルを構築。外部制御装置が基地局から1分間隔で取得する、Massive MIMOのビーム推定情報などの利用者分布関連データを基に、イベントの発生状況を自動で判断し、基地局のカバレッジパターンを最適な構成へ切り替えた。

結果、急激なトラフィック変動時において下りスループットが約24%改善(76.9Mbps→95.5Mbps)するなど、通信品質の向上を確認した。この成果を受けて、時間帯により利用者のトラフィック分布が大きく変動する大規模イベント施設などで同システムの運用を開始することにしたという。