シスコシステムズと東北電力は2026年3月24日、AIインフラの高度化と地域に根差した分散型AIデータセンターの実現に向けた覚書を締結し、共同検討を開始したと発表した。
東北電力が持つ自社の遊休地や電力設備構築のノウハウと、シスコが有するAIインフラにおけるネットワーク技術に関する豊富な知見と経験を融合させ、AIインフラの高度化と地域に根差した分散型AIデータセンターの実現に貢献していくとしている。
具体的には、大規模AI学習、高速推論、エッジAIなど、様々なGPUの利用形態に最適化されたネットワーク要件を定義する。また、日本の地理的特性を考慮し、分散型AIデータセンターのネットワークにおける課題解決と最適化を推進する。加えて、AIワークロードに最適化された次世代ネットワークスイッチ用のシリコンチップ「Cisco Silicon One G300」や「Cisco Silicon One P200」を基盤に、高速通信、広帯域処理能力、低レイテンシー設計、大規模スケーラビリティなど、AIに最適な通信の実現を目指す。
シスコシステムズ 社長執行役員の濱田義之氏は、「AIクラスタの大規模化が進む中、ネットワークは単なるインフラではなく、計算性能を大きく左右する戦略的要素となっている。GPU間のeast-westトラフィック最適化や、分散拠点間の超低遅延接続設計は分散型AIデータセンター実現の鍵となる。AI最適化ネットワーク技術を活用し、日本における分散AIインフラの標準モデル確立に貢献していく」と述べている。