エリクソンは2021年3月31日、同社のクラウドRAN（Radio Access Network：無線アクセスネットワーク）の主要顧客やエコシステム・パートナーと協力して仮想化5G RAN技術を推進する「エリクソンオープンラボ」を設立した。オタワにあるR&D拠点のクラウドRAN専門組織に併設された。

発表では、エリクソンオープンラボは迅速かつインタラクティブなコラボレーションを提供し、既存のRANソリューションを補完するイノベーションを実現するとしている。通信事業者による新たな展開シナリオや5Gユースケースのシナリオの追求と実現を支援するとともに、自動化の促進を目指す。

また、仮想化、管理、オーケストレーションなどを含むオープンRAN技術を研究する場も提供するという。

研究分野については、クラウドネイティブなインフラ技術とCOTS（Commercial Off-The-Shelf）サーバー、アクセラレーションハードウェア上のRANソフトウェアの開発のほか、機械学習やネットワークオートメーション、最適化などの分野においても通信事業者やパートナーとの強力関係をさらに発展させるとしている。これらの通信事業者にはKDDI、Ooredoo、オレンジ、ソフトバンク、Turkcellが、エコシステム・パートナーにはインテル、NVIDIA、レッドハット、ウインドリバーなどが含まれている。