シスコシステムズは2020年11月12日、同社東京オフィスに「5Gショーケース」を開設した。エンドツーエンドの5Gネットワーク環境における実証実験が可能な施設で、顧客・パートナー企業とのユースケース開拓、ソリューション開発・検証に用いる。

5Gショーケースの構成イメージ

5Gショーケースでは、下記の環境を提供する。

・無線アクセス、トランスポート、データセンターから成るドメインをまたいだエンドツーエンドの自動化／オーケストレーションやスライシング、コンテナ基盤プラットフォーム上で各NFのライフサイクル管理・運用の自動化が可能な5GC等の通信事業者向けのソリューション

・Private Cellar System (Local LTE / 5G)の自動プロビジョニング、CUPSによるモバイルユーザープレーンのローカル分散配置、Wi-Fiと5Gのシームレスな接続を実現するOpen Roaming等企業向けネットワークソリューション

発表によれば、通信事業者の商用インフラをモデリングしたネットワークと企業システムを模したネットワークを接続し、シスコの先端テクノロジーとエコシステムパートナーのテクノロジーを組み込んだ完全なエンドツーエンドネットワークを構築。リファレンスアーキテクチャの上で実現されるネットワークソリューションをデモンストレーションする。 施設内のオープンラボでは、シスコのエンジニアがPoC（Proof of Concept：概念実証）をサポートし、PoCラボ環境の構築に必要なナレッジを提供することで、時間、費用を削減するとしている。