ソフトバンクは2020年5月19日、新型コロナウイルス感染症の拡大防止策として、AI検温ソリューションを全国のソフトバンクショップおよびワイモバイルショップ約3000店に順次導入すると発表した。

今回導入されるのは、ソフトバンクの子会社である日本コンピュータビジョン（以下、JCV）が開発・提供する「SenseThunder（センス・サンダー）」。AIを活用した顔認識技術と赤外線カメラにより、対象者がマスクや眼鏡を着用したままでも所要時間0.5秒で体温を測定することができる。

店舗での検温の様子（ソフトバンク銀座）

SenseThunderは検温と顔認証による入退館管理を同時に行う機能を備えるが、ソフトバンクショップおよびワイモバイルショップでは検温のみ実施する。顔認証による入場管理は行わないため、来店客の個人情報や画像データは一切取得しないという。

すでにソフトバンクショップおよびワイモバイルショップでは来店客に対し、非接触体温計を使った検温を実施している。今後はSenseThunderにより検温を自動かつ即時に行えるようになることで、店舗スタッフの業務負荷が削減される。

また、ソフトバンク本社ではSenseThunderを入館ゲートに設置し、検温と従業員の入館管理（ゲート開錠）を同時に行う。2020年度中に移転を予定している竹芝の新本社にもSenseThunderを導入するという。