NECは2017年5月22日、本社ビルで「最新ICTソリューションフェア」を開催した。「ワークスタイル変革ゾーン」「顔認証ゾーン」などテーマ別に、合計20以上のソリューションを展示。そのうち、特徴的な製品・サービスについてレポートする。
UNIVERGE SV9300に2つの新機能
ワークスタイル変革ゾーンでは、NECのIPテレフォニー製品「UNIVERGE SVシリーズ」「UNIVERGE Aspire UX」や、会議室用のプロジェクター等の最新機能と、その活用法が紹介されていた。
「UNIVERGE SV9300」の新機能として間もなく提供が始まるのが、「テキストメッセージ通報機能」。複数の内線端末を一斉に呼び出して、スマートフォンの画面や多機能電話機の液晶画面等にテキストメッセージを表示するものだ。
テキストメッセージ通報のデモ
予め、「◯◯に集合」などとメッセージを登録しておき、多機能電話機のボタンに割り付けておけば、そのボタンを押すだけで、決まったメンバーに即座に通報できる。例えば、医療機関であれば「急患到着：1階」といったように、スタッフを緊急に呼び出す場合などに活用できる。メール機能のない電話機にも通報できるのが利点だ。
SV9300関連ではもう1つ、IP電話への不正アクセスを防止する「不正アクセス対策ソリューション」も展示されていた。企業のIP電話が乗っ取られ、国際電話を不正に利用されるといった被害を防止するためのものだ。
発着信履歴を収集する「CALL REGISTER 1000」と連携して、外線発信が急激に増加するなどの異常な動作を検知して、管理者に通知する。管理者はこの警告メールに返信することで発信規制が行えるため、被害を最小限に留めることができる。
「電子黒板ブレンディング」のデモ。3台のプロジェクターで画面を投影し、
継ぎ目を合成することでなめらかなパノラマ画面を映し出す
一方、プロジェクター関連で目を引いたのが、「電子黒板ブレンディング」の展示だ。3つのプロジェクターで表示する画面をつなぎ合わせて、1つのパノラマ映像として投影する機能である。これまで教育用途で使われることが多かったが、最近は企業の遠隔会議で使いたいという要望が寄せられることも増えてきているという。
