ユビキタスAIは2023年6月22日、グローバル市場で導入の進むスマートホームの新規格「Matter」の対応デバイスと、家庭用エネルギー管理システムHEMS（Home Energy Management System）の標準プロトコル「ECHONET Lite」の対応デバイスをつなぐブリッジ機能を開発したと発表した。2023年9月からECHONET Lite対応ソフトウェア開発キット「Ubiquitous ECHONET Lite SDK」に搭載して提供する。
MatterとECHONET Liteブリッジによるスマートホームの拡張
Matterは、様々なベンダーのスマートホームデバイスとIoTプラットフォーム間の相互通信を実現することを目的に、2022年10月にConnectivity Standards Allianceによって策定されたスマートホームの共通規格（参考記事：スマートホーム新標準「Matter」の衝撃 AlexaもGoogle HomeもSiriも全部つながる｜BUSINESS NETWORk）。すでに国内市場で普及が進んでいるECHONET Liteは、Matterと相互互換性がないため、両規格に対応したスマートホームのユースケースを実現できず、ユーザーの利便性を妨げる要因となっている。
今回、Ubiquitous ECHONET Lite SDKに、MatterとECHONET Liteを接続するためのブリッジ機能が搭載されることで、Ａmazon AlexaやGoogle Home対応スマートスピーカーに代表されるMatter規格対応コントローラーからも、ECHONET Lite対応のスマート家電やスマートエナジー関連機器を操作することができるようになり、ユーザーの利便性が向上するという。
