伊藤忠テクノソリューションズ（CTC）は2023年2月6日、5Gによる低遅延の通信環境で、メタバース（仮想空間）での複数ユーザーによる共同開発を可能にする「Omniverse on MEC」を開始したと発表した。
NTTドコモとNTTコミュニケーションズによるMECサービス「docomo MEC」にメタバースの開発プラットフォーム「NVIDIA Omniverse Enterprise（以下、Omniverse）」を組み合わせたサービスだ。（参考：5Gはメタバースで加速する NVIDIAのOmniverseが始動）。価格は月額42万円（税抜）から。
Omniverseは、様々な3Dデータを取り込み、物体の形状、位置、表面の質感や光源などを精緻に表現することが可能で、建設業界での3Dモデル作成やレビュー、製造業界での各種シミュレーション、メディア・エンターテイメント業界での3Dコンテンツの制作などの業務が実現できる。docomo MECとの組み合わせによって、セキュアで快適な通信環境で3Dコンテンツの制作やレビューなどの協調作業を効率的に進めることが可能になるという。
Omniverse on MECのサービス概要図
CTCでは今後、製造業や建設業を中心に提供し、3年間で15社の受注を目指すとしている。
