米シスコが家庭向けテレビ電話市場に参入、10月に「Cisco umi」を発売

米シスコは2010年10月6日、家庭向けのテレプレゼンス製品「Cisco umi telepresence(シスコ ユーミー テレプレゼンス)」を発表した。いわゆるテレビ電話を実現する製品で、HDカメラと、動画処理やネットワーク接続機能を持つ本体、リモコンで構成される。

HDカメラ、コンソール、リモコンで構成される

家庭のHDテレビと有線または無線のブロードバンド回線と合わせて利用する。同社が企業向けに提供してきたテレプレゼンスシステム(高品位な映像と音声などで実際に対面しているかのような臨場感を提供するビデオコミュニケーションシステム)のノウハウを活かした製品という。

既存のHDテレビとブロードバンドインターネット回線に接続し、画面の指示に従いリモコン操作で利用できる

コンシューマ向け製品として、容易な操作で使えるインターフェースを採用。本製品をHDテレビと有線・無線ブロードバンド回線に接続すると画面にユーザインターフェースが表示され、そこから、ビデオ通話やビデオメッセージへのアクセス、コンタクトリストの管理、プロフィールや設定の変更が、リモコン操作で行える。ビデオの録画も可能で、FacebookやYouTubeでビデオファイルを共有したり、emailで送信することもできる。umiを持たない相手とも、ウェブカメラやグーグルのビデオチャット機能を搭載したPCを使えばやり取りができる。

日本国内での販売は現時点で未定。専用サイト「umi.cisco.com」で10月6日から販売するのに続き、米Best Buyのウェブサイトbestbuy.comでは10月18日から予約受付を開始し、11月14日より一般向け販売を開始する。本体希望小売価格は599ドルで、月額24.99ドルの使用料で無制限にumi通話、ビデオ通話、ビデオ録画が利用できる。

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