ナカヨ通信機は2010年6月14日、昨年発売したIPビジネスホン「NYC-iE シリーズ」の機能を強化したエンハンスバージョンを発売した。6月30日から出荷を開始する。IPカメラドアホンと内線電話機の連携、IP電話サービス「ひかり電話オフィスA」への対応、携帯電話との連携などの新機能を搭載したほか、小規模オフィス向けに機能を絞り込んだ廉価版「NYC-iE/S〈SP〉」も発売する。
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| IP大型LCD付電話機「NYC-15iE-IPLD（W）」と、IPカメラドアホン「IPCAMDH」 |
新発売する「NYC-iE/S〈SP〉」は、従来の3タイプ ―― 外線＋内線の容量の目安が60以上の「L」、同50の「M」、同20の「S」―― のうち「S」と同容量で、遠隔Web連携機能、ボイスメール、SIP端末収容機能を削除した廉価版。販売店を通じて提供されるため価格は明らかにされていないが、従来の「S」タイプに比べシンプルなシステムで低コストで導入できるという。
その他、今回の主なエンハンス内容は次の通りだ。
（1）IPカメラドアホン連携
IPカメラドアホンを主装置に接続し、大型LCD付電話機にその映像を表示しながら通話できる。IPネットワークを通じて遠隔地からの映像確認、通話も可能。電話機からドアホンの呼び出し、通話の保留・内線転送も可能。
（2）ひかり電話オフィスA（エース）対応
NTT東西の「フレッツ 光ネクスト」を利用したIP電話サービス「ひかり電話オフィスA」を、対応アダプタなしに8ch（32番号）まで利用できる。
（3）携帯電話から主装置経由で発信
NYC-iEは、携帯電話からインターネット経由で主装置にアクセスし、ブラウザ上の操作で留守番モードの設定変更やメッセージの再生が可能だったが、さらに携帯電話から主装置の電話帳を検索し、主装置経由で発信することが可能になった。
（4）その他
ネットワークカメラと電話機の連動機能、接続可能なデジタルコードレス電話機の拡充など。
