古野電気は2026年8月4日、米国の宇宙分野のスタートアップであるXona Space Systems, Inc.(以下、Xona社)が展開する次世代低軌道(LEO)衛星測位サービス「Pulsar」の衛星から送信された信号を、2026年6月に西宮市で受信を確認したと発表した。Pulsar衛星から送信された実信号の受信を確認した事例は、日本国内では初となるという。
受信評価には、市販のGNSSアンテナと、市販GNSS受信機をベースにファームウェアのみを一部改修した評価機を使用。Pulsarの信号はGNSS近傍のLバンド帯で送信されるため、大がかりな専用装置を新規に開発することなく、既存のハードウェア技術を活かし、ファームウェアの小規模な改修のみで受信できたという。
この成果は、同社が持つ既存の技術資産をPulsar信号の受信へ活用できること、そしてGNSSとの互換性を維持しながら、Pulsarによってよりセキュアな測位・時刻同期を実現できる可能性を示すものだという。また、GNSSが妨害や障害、なりすましに晒された場合でも、低軌道衛星を利用した測位技術(LEO PNT)を、測位・時刻同期の代替・補完手段として利用することで、重要インフラの運用継続性に貢献できるとのこと。
なお、7月に福島ロボットテストフィールドで実施した試験では、GNSSに対するスプーフィング信号が存在する環境下でも、既存のGNSSアンテナを用いて、Pulsar衛星信号を安定して受信できることを確認したという。














