日本通信は2010年12月22日、Android 2.2を搭載し、SIMロックフリーのスマートフォン「IDEOS」（ファーウェイ・テクノロジー製）を発表した。12月24日より出荷開始を予定している。合わせて、世界で初めて050ベースのモバイルIP電話サービスを2011年1月中旬より開始する。

「IDEOS｣を紹介する日本通信代表取締役社長の三田聖二氏

104×54.8×13.5mm、重さ100gとスマートフォンとしてはコンパクトで軽量ながら、電話やメール、Webはもちろんのこと、Androidアプリ、テザリングによるモバイルWi-Fiルーター機能などが利用できる。

ファーウェイがメーカーブランドでグローバル展開している製品をそのまま国内で提供するが、不具合発生時などのサポートは日本通信が行う。

IDEOSには、10日間の定額データ通信ができるb-mobileSIM U300が付属して2万6800円。データ通信端末として発売されることから、本人確認などの手続きが不要で、家電量販店のほかeコマースサイト、大学生協などで購入することができる。

日本通信代表取締役専務COOの福田尚久氏

通話サービスを利用する場合は、日本通信のWebサイトを通じて申し込む。通話には「050」ベースのIP電話を採用しているが、Android標準の電話インターフェースにより、「通常のスマートフォンの発着信と同じように使える。アドレスブックなどもそのまま使えるなど、他のサービスとの連携も行いやすい」（代表取締役専務COOの福田尚久氏）。また、3GだけでなくWi-Fiにも対応しているので、海外の無線LANスポットを介して電話をかけることも可能だという。

月額基本料金は490円で、通話料金は30秒間あたり10円。携帯電話事業者の月額基本料金は980円、通話料は30秒あたり21円であることから、ほぼ半額で利用できる。データ定額と通話サービスを合わせても月額2973円、これに15分を超える通話料が30秒あたり10円と「お小遣いで持てるスマートフォン」となっている。

代表取締役社長の三田聖二氏は「単に値下げするだけではビジネスとして成り立たない。その点、我々はIP電話を採用するなどしてコストを下げているから値段も下げることができる」と語り、携帯電話事業者の値下げ競争とは一線を画していることを強調した。