企業ネットワーク最前線

コネクテッドカーも「ガラパゴス市場」に?

文◎坪田弘樹(編集部) 2016.11.30

  • bookmark
  • Teitter
  • 印刷

情報通信総合研究所
ICT創造研究部 第一グループ
副主任研究員 吉岡佐和子氏

コネクテッドカーの普及について、「欧米に比べると日本はかなり遅い」と指摘するのは、情報通信総合研究所の吉岡佐和子氏だ。その背景として同氏は、車載機へのニーズの違いを挙げる。

 

吉岡氏の指摘の背景には、道路交通事情が大きく関係している。格子状にわかりやすく道路が整備され、かつ、すべての道路に名称が付いている米国や欧州と比べて、狭い道路が多く幹線道路にしか番号が振られていない日本ではカーナビへのニーズが非常に強い。そのため、日本ではカーナビが独自の進化を遂げた。その精度の高さと多機能さは、世界一の水準と言われる。

結果的に、日本の車載機はモバイル通信機能を搭載しなくても、高度に進化したカーナビ機能だけで消費者のニーズをほぼ満たせる状態になっている。今後普及が見込まれるコネクテッドカー向けの「キラーアプリは間違いなく地図を活用するアプリ」(同氏)だが、日本のユーザーがそれに追加料金を払うモチベーションは小さい。

一方、欧米では、クルマが故障した際にいかに早く対処するかに重点を置いて車載機とテレマティクスが発達した。広い国土の米国、陸続きで他国にも自由に行き来できる欧州で、故障や事故の際にドライバーを迅速に救出する目的で作られたのが欧米のテレマティクスだ。「車載機の発達の経緯が日本と欧米ではまったく異なる」のだ。

当然カーナビの普及率は低く、日本ほど高機能でもない。したがって、欧米ではコネクテッドカー向けの地図・ナビアプリが受け入れられやすい土壌がある。

続きのページは「business network.jp」の会員の方のみに閲覧していただけます。ぜひ無料登録してご覧ください。また、すでに会員登録されている方はログインしてください。

スペシャルトピックスPR

unisys201702
nissho201702
ゼンハイザー201612

>> 今月の月刊テレコミュニケーション

月刊テレコミュニケーション【特集】クラウド化する
   企業ネットワークの新作法。

●[インタビュー]坂村健 東大教授「オープンIoTで社会全体を効率化」 ●[第2特集]今すぐ使えるIoT向けLTE「カテゴリー1」 ●[商品特集]インターネット分離・無害化ソリューション ●[技術&トレンド]SD-WANで広がる映像系IoTの可能性/電池不要のIoT無線「EnOcean」

>>詳しい目次を見る

ホワイトペーパー

スペシャルトピックス

日本ユニシスならセキュリティ各社との連携でユーザビリティも両立!

ドコモのLTE対応とSaaS利用の最適化の2つの進化によって、SD-WANの活用範囲は大きく広がる。

ソフトバンクが提供開始した「PrimeMeeting」なら、社内外問わずあらゆる端末から参加できる。

過酷な環境下での長期利用にも耐える「TOUGHPAD FZ-N1」はBCPやTCO削減に貢献する。

社内外の電話帳を基点にスピーディで安全なコミュニケーションを実現!

UC機能も備えた「moconavi」はMDMベースのEMMとは違う!

ゼンハイザーのスピーカーフォンなら、数人~20人超の会議まで幅広く。

ソフトバンクの「SfB連携電話会議サービス」で実現しよう。

IoTでは珍しいクルマ特化型の「クルマツナグプラットフォーム」に注目だ。

既設PBX・回線をOffice 365と連携できる「Sonus SBC」にお任せだ。

ゼンハイザーのUC向けスピーカーフォン、ヘッドセットなら、通話品質も仕事の効率もアップ!

アクセスランキング

月刊テレコミュニケーション
ngn2016
isobe170201
compass
packet

「通信」の力でビジネスを進化させるbusinessnetwork.jp

Copyright(c) 2015 RIC TELECOM Co.,Ltd. All Rights Reserved. 記事の無断転載を禁じます