放射線やサリンなどの化学兵器を検出!――アライドテレシスがIPネットワークベースのテロ対策

アライドテレシスは2015年4月21日、物理セキュリティ分野の統合監視ソリューション「Envigilant(エンビジラント)」を発表した。放射線検出センサーやバイオセンサーなどにより、テロの脅威を検知するもので、センサーからネットワーク、解析システムなどをトータル提供する。

「テロリストにとって、大規模な国際会議やスポーツ大会は格好の標的だ。2016年にG8サミット、2020年に東京オリンピック・パラリンピックが開催される日本は、間違いなくテロの標的と捉えられている」

アライドテレシス EtherGRID部 部長の青木実氏は、日本でもテロの危険性が高まっているとしたうえで、テロなどの脅威を検出・可視化する統合監視ソリューション「Envigilant(エンビジラント)」を紹介した。

Envigilantの概要
Envigilantの概要

Envigilantは、放射線検出センサーやバイオケミカルセンサーなどを活用し、人体に危険を及ぼす放射線レベルだったり、サリン、マスタードガス、VXガス、炭疽菌といった生物化学兵器などを検出・可視化することができるソリューションである。

アライドテレシスは、センサーからネットワーク機器、サーバー、ソフトウェアなどをパッケージ化してトータル提供する。

Envigilantの論理構成イメージ

Envigilantの論理構成イメージ。ネットワークはアライドテレシスのSDNソリューションである「AMF」、サーバー・ストレージは同社のIT統合プラットフォーム「EtherGRID」を採用する

放射線や有害化学物質を検出するための機器・システムはいろいろと存在しているが、Envigilantの特徴はまず、複雑な専用ハードウェアを必要としない、IPネットワークベースのソリューションである点だという。

「IPネットワークベースで動くため、比較的安価かつ短期間で提供できることがバリューと考えている」(青木氏)。Envigilantの最小構成価格は「概算で1000万円程度」とのことだ。

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