ネッツトヨタ富山が「選ばれるお店」になるためにiPadで実現したこと――店舗・接客・査定をトリプル改革!

「“このクルマを買いたいから来店する”ではなく、“このお店が好きだから来店する”」。新車販売をめぐる環境が変化するなか、トヨタ系の自動車販売会社であるネッツトヨタ富山は、iPadとAndroidスマートフォンの活用により、競合店との差別化に成功している。

以前は同じ自動車メーカーの販売店でも、「系列」によって異なっていた取扱い車種。このため新車を購入する際、欲しい車種が決まれば、購入する販売店もほぼ決まっていた。しかし昨今、人気車種の複数チャネルでの併売が広まりつつある。メーカーによっては「系列」自体をなくす動きもある。

こうしたなか、変化を迫られているのが販売店だ。「取扱い車種が統合されてくれば、車種ではなく、別の基準で選んでもらう必要があります。さもなければ、生き残れません」。ネッツトヨタ富山 本店ウエスト店 主任の小島和哉氏はこう語る。

そこで、ネッツトヨタ富山が掲げた目標は、「選ばれるお店になること」。そして、この目標を達成するため、同社は2012年からiPadを活用している。

iPad導入のきっかけはペーパーレス化

富山県内に8店舗を展開するネッツトヨタ富山がタブレットに注目したのは、そもそもペーパーレス化がきっかけだった。ミーティングのたびに大量に印刷していた紙資料を削減し、業務環境のグリーン化を進めたい――。タブレットなら店内や訪問先で顧客に製品カタログなども見せられることから、Wi-FiモデルのiPadを導入した。

その少し前にはAndroid OS搭載のスマートフォンも導入しており、店内では自社構築した無線LAN環境、外出先ではスマートフォンのテザリング機能を使ってiPadの通信を行っている。

導入台数はiPadとスマートフォンともに約150台で、従業員の半数以上がスマートデバイスを活用する。選択したキャリアはKDDI。紛失や盗難時のセキュリティに配慮し、KDDIが提供するMDMサービスも併せて利用している。

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