導入ガイド

次世代ファイアウォールの選び方[中編]――さらなる“次世代化”が続々進展

文◎太田智晴(編集部) 2014.01.07

  • bookmark
  • Teitter
  • 印刷

次世代ファイアウォールとは、元々の意味ではアプリケーションコントロール機能を搭載したセキュリティゲートウェイのことだが、最近これにとどまらない“次世代化”の動きが目立ってきている。中編では、次世代ファイアウォールの最新機能動向を紹介する。

次世代ファイアウォールが“次世代”を名乗るゆえんは、FacebookやDropbox、LINEなどのアプリケーションを識別・制御するアプリケーションコントロールの機能にある。従来型ファイアウォールがIPアドレスやポート番号というレイヤ3/4の情報をもとに通信を制御するのに対して、次世代ファイアウォールではレイヤ7レベルでの可視化と通信制御が可能だ。

だが、[前編]UTMとは何が違う? アプリ識別・制御の3つの使い方で触れた通り、今やアプリケーションコントロールは、大半のセキュリティゲートウェイが搭載する機能。アプリケーションコントロールだけでは、“次世代”という呼称がふさわしくなくなりつつあるのも事実だ。その一方で、サイバー攻撃の高度化・巧妙化は相変わらず続いており、これに対抗するためセキュリティゲートウェイ側も進化を止めるわけにはいかない。そこで進展しているのが、次世代ファイアウォールのさらなる“次世代化”だ。

未知のサイバー攻撃を防ぐ“次世代”機能が次々に

その代表的な動きが、ゼロデイ攻撃や標的型攻撃など、シグネチャベースのセキュリティ対策では防げないサイバー攻撃への対応強化だ。次世代ファイアウォールベンダーそれぞれのアプローチで取り組みが行われている。

例えば、パロアルトネットワークスやチェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズの次世代ファイアウォールは、シグネチャのない未知のマルウェアを検知できるサンドボックス機能を提供している。未知のファイルを隔離された仮想環境であるサンドボックス上で実際に実行し、そのふるまいを検査することで、マルウェアかどうかを解析する。

チェック・ポイントの場合は「平均で60~70秒」(同社 システムエンジニアリング本部長 村田眞人氏)と解析に多くの時間やリソースが必要だったり、サンドボックス上ではマルウェアとして挙動しない巧妙なマルウェアも存在するなどの課題も指摘されているが、未知のマルウェアを防ぐ有効な対策として、サンドボックス機能は最近大きな注目を集めている。

サンドボックス機能「Threat Emulation」の概要
チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズのサンドボックス機能「Threat Emulation」の概要(出所:チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズ会見資料)



また、ウォッチガード・テクノロジー・ジャパンでは、レピュテーション・セキュリティ機能を提供している。クラウド上のレピュテーション(評判)データベースを活用し、悪意あるURLや疑わしいURLへのアクセスを制御できる機能だ。シグネチャではなく、レピュテーションをもとにアクセスをブロックするため、ゼロデイ攻撃対策ともなる。ブルーコートシステムズなどが同様の機能を提供しているが、大半はポイントソリューション製品での提供。次世代ファイアウォールやUTMといった統合セキュリティ製品の1機能として実装しているのは、「メジャーな製品ではウォッチガードが唯一」と同社 システムエンジニア部 プリセールスエンジニアの猪股修氏は話す(関連コンテンツ)。

レピュテーション・セキュリティの概要
レピュテーション・セキュリティの概要(出所:ウォッチガード・テクノロジー・ジャパン資料)

 

続きのページは「business network.jp」の会員の方のみに閲覧していただけます。ぜひ無料登録してご覧ください。また、すでに会員登録されている方はログインしてください。

スペシャルトピックスPR

recomot1705
qloog1705
macnica1705

>> 今月の月刊テレコミュニケーション

月刊テレコミュニケーション【特集】つながる工場の
   ネットワーク入門

  <Part 1>一般オフィスとはココが違う!産業用イーサネットの世界
  <Part 2>工場IoT化の教科書 <Part 3>つながる工場の守り方

● シスコシステムズ 執行役員 A・マッティー氏「働き方改革は“会議改革”から!世界中の会議室をコラボ空間に」 ● ソニー、100km飛ぶ「独自LPWA」で世界狙う ● ビジネスチャットの「つぶやき」で働き方改革

>>詳しい目次を見る

ホワイトペーパー
ライムライトネットワークス Abanner

スペシャルトピックス

「企業向けソーシャルプラットフォーム」で働き方そのものも変える!

ペタバイトクラスも「大きなバケツ」で一括管理できる!

中堅・中小企業を支援する宝情報がUTMのサポートサービスを開始する。

教育現場への無線LAN導入を成功させるための3つのポイントとは?

スマートデバイスを標的にした未知の不正アプリにも対応できる。

設計から製造までセキュアなプロセスで、他のAndroidにはない安全性。

Webサイトの利便性とセキュリティ向上を同時に実現できる最適解とは?

東京海上日動コミュニケーションズの「働き方改革」を徹底レポート。

モバイルの安全な業務利用を実現するEMMが“次の進化”を始めている。電話やチャット、つまりUCとの連携だ。

いつものUIでSkype for Businessの機能をフル活用できる電話機が登場。

マクニカネットワークスが取り扱うIncapsulaはDDoSだけでなく、Webサーバーへの不正アクセスも防御する。

オンプレミスとクラウドの連携により、数百Gbpsのボリューム型から複雑なDDoS攻撃まで効率よく対応できる。

アクセスランキング

月刊テレコミュニケーション5月号
sbw2017_2
compass
packet

「通信」の力でビジネスを進化させるbusinessnetwork.jp

Copyright(c) 2015 RIC TELECOM Co.,Ltd. All Rights Reserved. 記事の無断転載を禁じます