iPhone 5向けLTE、その実力は?――エリアはソフトバンク、通信速度ではauが優位に

9月21日にソフトバンクとKDDIから発売されたiPhone 5。その販売競争を左右すると見られるのが両社のLTEネットワークインフラだ。どちらが速く、広く、安定した通信が可能なのか――。ソフトバンクとKDDIの「iPhone 5向けLTEサービス」の実力を探ってみた。

ソフトバンクモバイルとKDDI(au)が、2012年9月21日のiPhone 5の発売に合わせて、LTEの商用サービスをスタートさせた。サービス名はソフトバンクが「SoftBank 4G LTE」、KDDIが「4G LTE」。下り最大通信速度はともに75Mbpsだ。

日本ではNTTドコモが2010年12月、イー・アクセスが2012年3月からLTEの商用サービスを開始しており、2社のサービスはこれに続くもの。ソフトバンクとKDDIともに今回、2.1GHz帯でLTEサービスをスタートさせた。KDDIは、この秋に800MHz帯と1.5GHz帯にもLTEを導入する計画だが、iPhone 5の発売日に合わせて2.1GHz帯にLTEを先行導入した。

KDDIのLTE展開計画
KDDIのLTE展開計画

なお、3Gについては、ソフトバンクのiPhone 5は2.1GHz帯と900MHz帯、KDDIは2.1GHz帯と800MHz帯が利用できる。これはiPhone 4Sと同様だ。

アップルが開発やマーケティングを主導するiPhoneは、キャリアが違っても基本的に同じ製品であり差別化が難しい。また、サービス面についても、焦点の1つだったテザリングに両キャリアとも対応したことで差が少なくなっている。

となると、iPhone 5選びの最重要ポイントの1つとして浮上するのがやはりネットワーク品質——エリアや通信速度、通信の安定性などだろう。

iPhone 4SではKDDIが高品質の3Gネットワークを売り物に、つながらないという悪評が定着していたソフトバンクのユーザー取り込みを狙ったが、LTEでは少し状況が違ってきている。LTEを中心に、両社のiPhone 5向けネットワークインフラの実力を探ってみた。

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